ひとかけらの破片として

f0119179_0343349.jpg今年の節分も壬生寺にほうらくを納めに行きました。その後、四条界隈をぶらつき、新京極が近づいた頃、乙羽で巻き寿司を買おうと思い立ちました。700円は例年の丸かぶり用寿司の倍のお値段。一瞬ためらったものの、久しぶりなので買いました。
子供の頃、祖母と繁華街に出かけた帰りには、乙羽によく寄っていました。ここはちらし寿司を丼に入れて蒸した「むし寿司」が有名な店で、祖母も冬になるとよく食べていました。モモ母は家庭で作るちらし寿司は嫌いじゃないけど、お寿司屋さんに行ったら別のお寿司を食べたいと思うし、温かくなって酸味が増したむし寿司は好きではありませんでした。でも、祖母の時代から京都の人に親しまれているむし寿司を、一度食べたくなりました。大崎善夫の小説「ロックンロール」で、パリ滞在中の主人公が「パリは生きる歓びを高らかに謳歌するために、長い年月をかけて造られた街。だから自分もここで生活している以上、その美徳を実践しなければならない。この街を形作る、ひとかけらの破片として」というところがあります。長い年月をかけて造られた京都を形作る破片たちが、f0119179_1225417.jpg先人が愛してきたことを実践してみることで、京都らしさってつながっていくんですよね。全国チェーンの飲食店が目立つ河原町でバスに揺られながら、ふとそんなことを思ったのでした。
★乙羽
新京極通四条上る
075-2214-2412
11時~21時
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by mmcmp | 2009-02-05 01:35 | 京都でお買い物 | Comments(0)
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