カフェ読書

f0119179_0442670.jpg東京・青山の「蔦珈琲」で読んだ「ダヴィンチコード」、原宿の「アンセーニュタングル」での「吉原御免状」など、店をそこで読んだ本と併せて記憶していることがよくあります。一方、あそこで何を読んだか全く覚えていないという店も。かと思えば何度か訪れているのに、強く印象に残っている作品はひとつだったり。例えば京都の「綾綺殿」は吉本ばななの「体は全部知っている」を読んだ記憶が強烈で、後は何をして過ごしたか忘れているし、「茶ろんたわらや」も1人で訪れることが多いのに、手前の席で読んだ森絵都の「アーモンド入りチョコレートのワルツ」のイメージだけが妙に鮮明です。これは小説の力なのでしようか・・・?
写真はお馴染みの「フランジパニ」で撮ったものですが、「フランジパニ」で印象に残るのは中沢けいの「楽隊のうさぎ」。写真に撮った大崎善生の「ドイツイエロー、もくはある広場の記憶」は寧ろ堀川の「ソングバードコーヒー」がしっくりきました。この店で読んだのは、4編のうち本のタイトルにもなっている「ドイツイエロー」。中央線沿線の下宿でドイツイエローというグッピー飼育に夢中になり、やがて私の元から姿を消してしまった男性。彼の部屋に残された空の水槽とたったひとつ水の入った水槽の中を泳ぐグッピー。モダンなインテリア雑貨のショールームを併設した「ソングバードコーヒー」は小説に描かれた世界とは異なるんだけど、共に学生だった頃の空気を感じてしまいました。
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by mmcmp | 2009-10-24 01:44 | 雑感 | Comments(0)
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