「冷泉家 王朝の和歌守展」

f0119179_0303663.jpg15日は葵祭。9時過ぎに御所をのぞいてみると、既に大勢の観光客が集まっておられました。出発地点まで移動中の御所車を写真に収めたら、もうお祭を見た気分になって、午後は家のすぐ傍を通る行列は見ずに、京都文化博物館に向かいました。
今、京都文化博物館では藤原俊成、定家、為家に始まる冷泉家の蔵に保管された勅撰集や歌学書などの書物が多数公開されています。最初の展示室に90歳の俊成を描いた掛け軸があるんですが、定家も80歳まで生きたそうで、当時としては驚異的な長命ですね。興味深かったのは定家が書いた「明月記」。52歳の時に歯痛で苦しんで抜歯したとか、64歳の時に「源氏物語」五十四帖の写本が完成したとか、800年程前の歌人の暮らしが見えるようです。しかも紙背文書といって使用済みの和紙の裏を再利用して書かれてるので、裏の字が透けてみえる。21世紀のモモ母が裏紙f0119179_1103572.jpgにプリントアウトしたりするのと一緒だし、記録として公開することを前提にした日記というのは今ならブログですね。つづけ字ではなく、一字一字離れて字体も男っぽい。活字でなく、手で書いたものだからこそ伝わるものがありました。それと面白かったのが、小さな紙の人形。朝廷の儀式で失敗しないよう、紙に描いた平面図の上で人形を動かして動きをシミュレーションしてたらしいんです。歴史的な歌集を直に見られる貴重な機会ですが、モモ母は寧ろ、人間定家に触れた気がした葵祭の午後でした。
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by mmcmp | 2010-05-16 01:12 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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