「珈琲 伽藍」

f0119179_2133343.jpg日曜夜に北山界隈をモモとお散歩していたら、まだ比較的早い時間なのに「伽藍」にシャッターが。いつも営業していなくてもシャッターは閉めてなくて扉の向こうが見えたのに・・・。イヤな予感がして横断歩道を渡ってみると、窓に貼紙がしてあり、5月末で閉店したと書かれていました。今年になって臨時休業が結構あったので心配していたんですが、連休に訪れたのが最後になってしまったとは・・・ショックで呆然としました。
一杯1000円前後する珈琲はさすがに厳しかったんでしょう。モモ母も大好きだけど、そう頻繁には行けませんでしたから。漆喰の壁にマホガニーのインテリア。エントランスやカウンター、トイレなどに置かれた真っ赤なバラ。BGMはCDでなくレコードのジャズ。すべてが完璧でした。この店に足りないのは歳月だけだといつも思っていました。「トロワ・シャンブル」や「くぐつ草」など何十年も営業している店には歴史を感じさせる風格があって、「伽藍」はまだ少し時間が必要だと思っていたんですが、連休に訪れた時に壁に良い意味で古びた感じが出ていて、ああ素敵だなぁと思っていた矢先のことだけに本当に残念です。それにしても閉店を知らせる貼紙の文字がとても美しい。あのマスター、こんなにキレイな字を書く人だったんだ・・・と一瞬思ったけれど、もしかしたらこの店の常連でもある書家Uさんが書かれたのかも。だとしたら、最後まで美意識の高さを貫かれたわけで、何とも感慨深いです。この店の話は今後も時々しようと思います。
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by mmcmp | 2010-06-07 21:57 | 追憶の店・風景 | Comments(0)
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