「伽藍」閉店

f0119179_0293384.jpg北山にあった「伽藍」の閉店から2ケ月近くが経ちました。閉店を知らせる書家の筆による美しい貼紙が静かな余韻を漂わせていましたが、今はそれもなくなり、代わりのテナント募集を見ると「ああ、本当になくなってしまったのだ」と実感して悲しくなります。萩原珈琲の豆を使った珈琲も美味しかったけど、チョコレートケーキもいかにも珈琲との相性を考えられていて絶品でした。閉店を知った時、まず思ったのは、「繁華街から離れた小さな珈琲店の閉店だけれど、これは京都にとって大きな損失だ」ということでした。ある方は文化の集まる京都でやっていけなかったことが残念とおっしゃってましたが、やはりこの店と京都を結びつけて考えるのはモモ母だけではないようです。
伽藍 閉店」といった検索ワードで当ブログを訪れて下さる方が何人もおられました。やはり惜しむ人が多いのだと思っていましたが、検索してみると、京都やグルメ関係のブログってすごく多いのに、「伽藍」の閉店のことを書いた記事ってないんですね。学生さん等が気軽に入れる店ではなかったので若いブロガーさんは関心がなくて当然ですが、グルメ評論家や珈琲通を自認する人達のコメントがないのが意外でもあり、残念でもあります。そういえば飲食店をカタログ的に紹介するブログはあっても食文化を語るブログはそんなに多くないかも知れません。「伽藍」開店10周年の時に寺町二条の書店Sの前のご主人が執筆された文章があるそうです。戦前からの珈琲店遍歴の末に「伽藍」に出会われたという内容だそうで、機会があれば是非拝読したいものです。どなたかお持ちでしたら、ご一報いただけると嬉しいです。
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by mmcmp | 2010-07-26 01:15 | 追憶の店・風景 | Comments(6)
Commented at 2010-10-30 02:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ゆきち at 2010-10-30 21:27 x
さらに、いろんな方々のブログ(珈琲伽藍さんの記事)を読み漁りました。本当においしい珈琲に、魅力的な空間、マスターの真剣なしぐさ等々。みなさん、伽藍さんの魅力を各々いろいろ書かれていました。「もう1度あそこのコーヒーが飲みたい」なんて文章を目にすると、もう少し早くモモ母さんのブログに出会ってればなぁとの気持ち。本当に残念です。
Commented at 2010-10-30 22:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mmcmp at 2010-10-31 00:45
万人受けする店ではなかったけれど、ファンは多かったと思います。
無数の店が出来てはなくなっていく消費社会の新陳代謝の中で、いつまでも記憶に残る伝説の店の1つになるのではないでしょうか・・・。
Commented by 残念さん at 2016-10-07 17:35 x
記事をお書きになってからもう6年もたっていたのでしょうか。
先日、本当に久しぶりに北山へ、文庫本とお財布だけもって、「伽藍」さんへ出かけたら、全く異なる景色に愕然としてしまいました。もう6年も前のことだったのですか・・
コーヒー一杯のお代ではなく、そこに行けば、時の流れと空間とジャズの音色が手に入ると思えば本当に価値あるコーヒーでした。本当に残念で仕方ありません。
Commented by mmcmp at 2016-10-08 00:35
もう伽藍が閉店して6年でしたか・・・。そんなに歳月が流れていても、ふと文庫本を持って訪れたくなる、記憶に残る店でしたよね。
後に出来た店に一度だけ入ったことがあり、その時は内装の一部に伽藍の面影が残されていたんですが、料理も醸す出す雰囲気も全く及ばない感じでした。
いつか京都のどこかで復活して欲しいものです。
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