端正な時間

f0119179_1342053.jpg「小川の辺」を観た後は河原町三条の「喫茶葦島」へ。藤沢作品の余韻に浸る場所としてあそこ以上の店はないと決めていました。昨年11月以来の訪問です。最近は雑誌などでもよく見かけるせいでしょうか、今まででお客さんが一番多かったけれど、皆さん静かに寛いでおられました。
ご無沙汰している間にクグロフやナッツ&フルーツのチーズケーキなど、メニューが増えていました。少し迷った後に、「葦島ブレンド」(500円)と「朝宮煎茶のチーズケーキ」(500円、飲み物付400円)をオーダー。どちらも以前からあるんですが、頼むのは初めてです。ブレンドコーヒーというのはいろんな種類の豆を混ぜて使うわけですが、どうしてもその時々で豆に微妙な偏りが出てしまう。某店のご店主は少しでも均等になるように毎回使用前に豆の入った容器を振っているとおっしゃってましたが、「葦島」さんは、各種の豆を何グラムずつという具合にその場でブレンドして出しておられるのだと何かで読んだことがあります。「ああ、その店は良い店ですね」と前述のご店主もおっしゃってましたが、そういう丁寧な、でも決してそれが前面に出ることのない自然なこだわりが、この店の魅力です。煎茶チーズケーキもお茶の味が強く主張する訳ではなく、さりげなく心を満たしてくれる感じ。ふf0119179_1485115.jpgと食べ終わって何もなくなったお皿を見て、思いました。なんてシンプルで美しいのだろうと。会計を済ませると、カウンター奥にいらしたご店主がエレベーター前まで来て深々と頭を下げて見送ってくださいました。藤沢周平の世界に通じる背筋を正した仕事ぶり、予想通り映画の余韻を楽しむ最高の時間でした。
喫茶葦島
三条河原町東入
075-241-2210
13時~22時
(土日祝11時~21時) 月休
http://ashijima.com/
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by mmcmp | 2011-07-07 14:15 | 京都のカフェ | Trackback | Comments(2)
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Commented by ゆきち at 2011-07-08 17:04 x
葦島さん、すごく魅力的なお店なんですね。ますます行ってみたくなりました。本物と偽物の違いはなんなのでしょうね。少なくとも本物は本物を知っているってことだろうなぁと思いました。人によっていろいろあるんだろうけど、おいしさへの追求心であったり、自身の向上心、お客様に対する心遣いであったり、その他 どういうものがあるんだろ 取材する方は、その人の人間性 そういうのが きっとおもしろいんでしょうね。次回、上洛時、葦島さんにもぜひ行こうと思っています。行き易い場所ですし。
Commented by mmcmp at 2011-07-08 22:11
本物は本物を知っているというのは、確かにそうですね。こちらのチーズケーキは山田牧場、チョコケーキは山形のフランス料理店のものだそうですが、自分の店のコーヒーによく合うものをよくご存知だし、インテリアや食器もセンスの合う良い作家さんをご存知だと思います。
店や商品のどこに惹かれるかは人それぞれですが、「葦島」さんはお店そのものはすごく好きです。ただちょっと危ういというか、気になることはあるんですが、今のところは杞憂に終わっています。これからもそうあって欲しいです。
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