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「かたつむりたちの病室」

「かたつむりたちの病室」_f0119179_0162187.jpg天王寺の一心寺シアター倶楽で27日~30日に上演された劇団往来・舞夢プロプロデュース公演「かたつむりたちの病室」を観に行きました。脚本はMCタレントから脚本家に転身された田中真規子さん。病院を舞台に、病気という不安を抱え、自分のことだけで精一杯と殻に閉じこもるかたつむりのような患者達の物語。重くなりがちなテーマだけど、明るいピアノのメロディで幕が開き、医者に隠れて井村屋のあずきバーを食べるおじさんたちの糖尿病トリオや看護師のお尻触りが趣味の病院長などが登場し、大阪らしい笑いを交えて明るく描いていました。
「一寸先は闇」ではなく、新しい発見や新しい出会いがある「一寸先は薔薇」だという患者の美波。そんな美波を「えらいやっちゃ」と褒めてくれた徳島出身の母。懸命に生き抜いた彼女をエンディングは阿波踊り連が踊りで締めくくる。再生医療が間に合えば、未承認の薬が使えれば救えた命がある、患者は待ってくれないと嘆く医師たち。医療に限らず、どの世界も法の壁や矛盾はあるけど、それでも、少しでも前に進もうとする思いがあるからこそ前進できるんですよね。この芝居は元々真規子さんがタレント時代にマネージャーから預かった3行ストーリーのようなものが原案になっているのだそう。前に歩み続けてそれを形にした真規子さんにも10数年ぶりに会えて嬉しかったです。かたつむり並みではあるけど、少しだけでも前に進んでいたいと思うモモ母です。
http://www.officeb1.net/kura/home.htm
by mmcmp | 2011-10-31 01:09 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(0)
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