「京の小袖」

f0119179_23402957.jpg京都文化博物館で12月11日まで開催されている「京の小袖-デザインにみる日本のエレガンス」を観ました。国文祭の影響か今週は着物姿の女性をよく見かけます。「きもの」の原型はかつて「小袖」と呼ばれ、桃山から江戸にかけて日本の服飾文化の中心的役割を担ってきたのだそう(チラシより)。たくさんの貴重な小袖が並んで、見ごたえがありました。
奔放な印象の桃山から江戸慶長期に入って雰囲気が一変。黒地に緻密な刺繍が施されたものが並べられているんですが、13の「草花文様小袖」は鋭角の集合と安定感を示す正方形を配した大胆な構図でとってもモダン。寛文期に入ると全体に明るい色調に。江戸大火で武家文化の伝統が失われ、焼土から立ち上がる意欲が別世界の意匠を生み出したのだそう。当然ながら震災後の復興と重ねてしまいます。立ち上がる体力のない地元産業が衰退する中で外資を含めた大手資本が地元文化を圧するのではと心配ですが、寛文期のような独自の文化が花開きますように・・・。小袖の方は江戸後期になると、友禅染や総文様などで絢爛豪華になり、刺繍も一層見事に。邪気を払い、長寿を願う薬玉をあしらった104「薬玉文様振袖」は着る者の心を弾ませるような華やぎがあって、現代にも人気が出そうな色とモチーフでした。164「腰替り千羽鶴文様振袖」は鹿子の紋のすき間で鶴の文様を表した圧巻の出来栄え。粒が生地の目と45度の角度で整然と並び、粒立ちも良いと解説にありました。手仕事の粋を改めて感じた小袖展でした。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_kosode.html
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by mmcmp | 2011-11-05 00:17 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(0)
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