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「原発のウソ」

「原発のウソ」_f0119179_18361586.jpg京都大学原子炉実験所の小出裕章さんにラジオの番組に電話出演していただく前に「原発のウソ」を読みました。既に読まれた方も多いと思うけど、とてもわかりやすく、共感する部分が多かったので、小説ではないんですが、レビューを。世界に原発はたくさんあるけど、地震が多発する地帯に建てているのは日本だけ。アメリカの100基をこえる原発の多くは東海岸で、大地震が起こる可能性のある地域はきれいに避けて建てられているそう。150基の原発があるヨーロッパは非常に地震の少ない地域で、ほとんど地震は起こらない。そう言えばボストンの語学学校の教師は西海岸には地震があるから絶対住みたくないと言ってたっけ。世の中には生まれてから一度も地震を経験したことがない人が大勢いる、そんな当たり前のことを今更のように思い出しました。
石油が枯渇すると言われるけど、石油や石炭よりウランの方が先に底を尽きそうなことや、原発を止めても火力発電所だけで電気が足りると政府統計局が発表していることなどを読むと、一般向けの情報がいかに都合よく出されてきたかがよくわかる。そもそも節電にはエアコン止めるよりテレビを消す方が効果があるようだけど、そんなことテレビは言わないもんね。火力発電所も止まってるから電力不足には違いないんでしょうが、生真面目に節電して熱中症で亡くなったお年寄りを思うと心が痛みます。この冬もどうか石油ストーブなどの事故が増加しませんように。小出さんの明快な原発解説、とても勉強になりました。
by mmcmp | 2011-11-26 19:04 | カフェ読書 | Trackback | Comments(4)
Commented by 葉っぱ at 2011-11-26 20:23 x
私が読んだ東日本大震災関連の本は、佐野眞一「津波と原発」です。被災地でたくましく生きる人々及び戦後、日本に原発が導入された背景・関わった人々(文字通り「巨人」)が明らかにされています。この本を読むと、小出先生が指摘されている原発の立地の不安は見事に論議から抜けて落ちており、背筋が寒くなります。坂の上の雲を見るのを急ぐあまり、先人は何と多くの宿題を我々に残していったんだろう…。
Commented by ゆきち at 2011-11-26 23:54 x
今度はこっちに。たびたび、すみません。あっちに行ったのは、このブログから「kotoriのおやぶん」のブログに飛び、menuのおにぎりセット?!ってどんなものなのか 調べようとしていたところ、モモ母さんの投稿を発見、そこにある「モモ母」(リンク)をクリックしたところ、 KCC2の方へ導かれたのでした。ところで、kotori cafeの店長さんは、男性、女性 どちらなのでしょう?!
 「生まれてから一度も地震を経験したことがない人が世の中には大勢いる」で、思い出しました。サッカー日本代表 ザッケローニ監督の話、「… 私は地震というものがどんなものかわからなかった。…」 (よくよく考えてみると当たり前なのですが、そういう人もいるんだぁと、(ある意味不思議に) 思ったものです。外国の人と接すること 大事なのですね。常識って、自分で勝手に作ってるのかな?! 長々とすみませんでした。
Commented by mmcmp at 2011-11-28 00:02
葉っぱ様
佐野眞一さんの「津波と原発」、アマゾンのなか見!検索で少し見てみました。私も読んでみたいと思います。
地震のない場所に建てれば良いのか?という問題もありますが、それ以前に地震地帯に原発を建てる非常識なことをやってるのは日本だけ。そのことを不思議に思わなかった私達の責任は大きいですね。また問題を先送りしないようにしないと・・・。もんじゅ廃炉、是非実現してほしいです。
Commented by mmcmp at 2011-11-28 00:03
ゆきち様
珍しくアメーバにコメントいただいて、あれ?と思っていたんですが、そういう経緯だったんですね。コトリの店主さんはステキな女性です★料理の腕前とこだわり、尊敬しちゃいます。
外国の人と接することで日本が見えてくることって多いですよね。昔、英会話にはまったのも、アメリカ人と日本人の戦争観の違いが印象的だったから。ものごとを複眼で見ることって本当に大事なことだと思います。長いコメント大歓迎です☆
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