11月3~4日国立京都国際会館で開催された「
第36回日本死の臨床研究会」に参加させて頂きました。柏木哲夫、山崎章郎、徳永進ら終末医療の第一人者や各分野で活躍する方達の話が聞ける豪華なプログラム。上野千鶴子さんの特別講演「おひとりさまの最期」は特に興味深いものでした。
4日にはランチョンムービーとして来年劇場公開される「いのちがいちばん輝く日」が先行上映されました。近江八幡市にあるヴォーリズ記念病院のホスピスの様子を描いたドキュメンタリー。ホスピス医長の細井順先生には早朝のラジオ番組でもお世話になりました。長い闘病生活で疲れていた女性のもとに愛犬がお見舞いに来ていました。一般病棟では衛生上の理由からペットの入室は断られるけど、もしモモがいる間にモモ母が入院したら気になって仕方ないし、まして終末期だったら二度と顔が見られないなんて耐えられない。久しぶりの愛犬との再会で笑顔になった女性はその後、趣味のハモニカを吹いて看護師さんに聞かせたり、会話が増えておられました。状態が悪くなった男性の家族に「孫たちも連れてきて、お葬式で集まるのでなく、皆で見送って」と提案する細井先生。いよいよというその時、家族からは自然に「ありがとう!」「仲良くやるから安心して」の言葉が何度も出ていました。3日の歌人で生物学者の永田和宏先生の講演で、死が迫った恩師に感謝の言葉を伝えたいと思ったけれど、面と向かっては言えなかったという話をされてましたが、素直に有難うが言える状況って羨ましいな、この家族はお葬式でもめたりしないなと思いました。
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