名店とは・・・?

f0119179_2325302.jpgこのところ閉店の話をよく聞きます。上七軒の「萬春」や河原町の「ハマムラ」など歴史のある店が相次いで店を閉じました。(ハマムラは移転オープンされるとの話もあるようですが・・・)。「やすい亭」もさよならメニューが登場して、閉店モードに入っています。先月の記事に書いたけど、大徳寺前の「かね忠」も営業終了。ご主人が亡くなられてから奥さんが今の形の店を始めて12年とのことなので、古くはないけれど、手間を惜しまず丁寧に作ったものを提供するという点では昔ながらの店でした。昔はそういうのが当たり前だったんだなと改めて思い返しています。
かね忠」さんは日曜は天ぷら定食と決まっていました。上が4月20日、下が一週間後の最終日4月27日に食べたものです。小鉢やデザートが毎回違うのは、知ってました。でも、それだけじゃなかった。20日はかきあげや海苔、27日は筍など、天ぷらそのものも変えておられた。閉店とあってごはんは赤飯でした。この店は近くの病院の帰りに寄る常連さんが多かったんですが、年を取って持病があると、こんな風に毎日マメに何種類も作っていられない。そんな栄養も偏りがちな年配客の命を、この店が支えていたのではないかと思います。最終日、「外食は口に合わないけれど、ここだけは別だった」と言う高齢女性の声が聞こえ、閉店するのを教えてくれたf0119179_0343451.jpgZさんは「食べ物で感動することは滅多にないけど、あそこは感動する」とおっしゃってました。有名シェフがいる訳でもなく、グルメ雑誌に出る訳でもない小さな店だったけれど、「かね忠」はまさに名店だったと思います。
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by mmcmp | 2014-05-25 00:39 | 追憶の店・風景 | Comments(0)
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