「没後20年・ドアノーのパリ」

f0119179_1913697.jpg祇園の「何必館・京都現代美術館」で11月30日まで行われている「没後20年・ドアノーのパリ ROBERT DOISNEAU展」を観に行きました。ドアノー好きのモモ母前回何必館で買った写真集も持っているのでそれを見れば良いんですが、何必館の見事な空間で是非観たかったのです。途中、中国人らしきグループの声がちょっと大きかったり、仕事の電話が何度も入ってコールバックが気になり、あんまりゆっくり出来なかったものの、空間と作品の調和は見事で、来て良かったとシアワセな気持ちになりました。特に光庭の傍らで見るジャン・アルプの肖像は、再びこの場所で見られた喜びを味わいました。
「子供達」「恋人」「酒場」と言ったテーマは前回と同じ。でも、新たな感動があります。「市井に暮らす無名の人々の表情とその風景に人間の美しさ、そして営みの哀しさを圧倒的に見せられる」との解説に納得。汚れた服をまとった背の低い男の肩に手をかける長身の女性を写した「すりきれたカップル」、ナイフで切り落とした牛の頭を持つ男を写した「ひどい目に合された仔牛」など、ユーモアの中に生きることの切なさが垣間見えます。ドアノーは「写真は創るものでなく、探すものだ」と言っていたそうです。彼の探す力に魅せられた帰り道、四条大橋からふと上流を見ると、雨上がりの北山に靄がかかって水墨画の様でした。街中にいながら深山幽谷を見た思い。普段なら気づかずに通り過ぎていただろう風景でした。芸術性の高いものを観ると、こちらの美を探す力も上がるんですね。良いものに触れる大切さを痛感しました。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
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by mmcmp | 2014-10-04 20:33 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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