昭和は遠く・・・

f0119179_11572941.jpg26日、二条城前の「国際ホテル」が営業を終えました。昭和36年の開業だそうで、コースターには「53年間ありがとう」と書かれていました。阪神大震災の翌年に亡くなった母が白鳥のいる日本庭園を見渡せるラウンジが好きで、「源水」で「ときわ木」を買った後、よく訪れていました。長くリウマチを患い、家庭でも苦労の多かった母を思い、あの庭を見ておこうと10月に知人の展覧会の帰りに、そして12月の受診後に父を連れて行きました。父とはランチの予定だったんですが、駆け込み客で賑わっている様で、1時を過ぎても予約で満席、ラウンジでサンドイッチとピラフの昼食となりました。既に売却先が決まって庭園も建物と一緒に解体されるだろうということでしたが、白鳥は6羽とも個人のお客さんに引き取られることが決まっているとのことでした。白鳥の今後が気になっていたけど、みんな一緒に暮らせると聞いて、安心しました。
10月はプリンセット(1100円)、12月はミックスサンドウイッチ(1550円)を注文したんですが、プリンは「鳥の木珈琲」さんやスマートの美味しいプリンを知っていると凡庸だし、ミックスサンドはローストビーフが入ってるというので期待したけど、イマイチ。母が病院の食堂でパサついたサンドを食べていたことを思い出しました。この値段は場所代。珈琲は美味しかったけど、食事は巷に美味しい店が溢れる今は時代遅れの印象しか残りませんでしf0119179_1230697.jpgた。営業的には黒字だったと伺ってますが、建物も老朽化して、営業終了は仕方ないなと痛感しました。客層も高めで近くの席の女性からは「90まで生きるとは思ってなかったわ」なんて声も聞こえてきました。インバウンド対策が進んで、外資系や富裕層向けのホテルが出来るなど京都のホテル事情も様変わりしつつあります。建物も料理も21世紀クオリティになるんだろうなと期待はしてますが、行政もふくめて全体に軽薄になり、おもてなしの有り様が変質していくのが寂しいです。
http://www.kyoto-kokusai.com/finale.html
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by mmcmp | 2014-12-29 12:30 | 追憶の店・風景 | Comments(0)
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