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「田茂神家の一族」

f0119179_1241917.jpg新宿「紀伊国屋サザンシアター」で29日まで上演されている東京ヴォードヴィルショー第70回公演「田茂神の一族」を観ました。創立40周年記念興行第五弾として三谷幸喜が書き下ろした新作。ちなみに40周年記念興行を2012年からやっていて、実際は劇団創立42年です。三谷といえば場面転換なしで展開されるコメディが特徴で、今回の舞台は村長選挙の合同演説会の会場、観客は演説会の聴衆というシチュエーション。客席通路でまいど豊を見かけたと思ったら、彼も演説会を聴きに来ていた設定の候補者の息子役でした。歌で進行を盛り上げるコロスを登場させ、時計を進行と共に動くなど、仕掛けも面白い。
立候補した候補や演説会の進行役は全員が田茂神姓という親戚同士。これまで6期24年にわたって村長を務めた伊東四朗演じる嘉右衛門は企業と癒着。後継者と思われた長男が急死して、嫁が涙ながらに立候補、次男、三男、嘉右衛門の弟、東京からやってきた遠縁の男も名乗りをあげて、何とも下らないネガティブキャンペーンが展開されます。唯一まともそうなエネルギー政策を主張する角野卓造演じる茂に一本化されると思いきや・・・・。バカバカしい話に仕立てられてるけど、選挙コンサルタントが操っていたり、血縁が左右したり、知名度や何だか良さそうという雰囲気だけで安易に投票するとどうなるか・・という警告が込められていて、今のご時世にピッタリの作品でした。茂が「きちんと理解せずに良いと思ってしまったあなた達は私のことを笑えない」と言うのは「騙されたあなたにも責任がある」と言った小出裕章さんに通じます。この作品は座長B作の故郷、福島で幕を上げたのでした。どうしようもない政治家に村や国を任せているのは、聴衆としてこの芝居に参加した観客というのは喜劇でもあり、悲劇でもある様です。
http://www.vaudeville-show.com/
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by mmcmp | 2015-03-18 12:59 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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