「横濱短篇ホテル」

f0119179_2343971.jpg京都労演9月例会として21日と22日に呉竹文化センターで上演の青年座公演「横濱短篇ホテル」を観ました。マキノノゾミが青年座に書き下ろした横浜の老舗ホテル(ホテルニューグランドがモデルだとか)を舞台にした7つの短編からなる作品。第一話「ヤクザに追われて」の1970年から5年ごとに7つの物語が展開。三島由紀夫の割腹自殺やポケベルでの呼び出し、バブル景気等の世相を織り交ぜながら、各話が独立しつつ、第一幕で女子高生だった奥山ハルコと同級生柳井フミヨの30年以上に渡る人生の変遷でもあるという構成。伝統あるホテルの持つ雰囲気を活かした洒落た大人の寓話で、楽しめました。
マキノノゾミもすっかり大御所ですね。同志社を卒業後に劇団M.O.P.を旗揚げしたマキノノゾミですが、学生時代に野田秀樹やつかこうへいなどを観ていたモモ母は、何か劇画チックでイマイチ文学性に欠けるよね、と若い頃は思っていて、京都では鈴江俊郎をひいきにしていたのでした。岸田戯曲賞を受賞した鈴江作品が演劇の芥川賞なら、マキノ作品は直木賞といったところでしょうか、エピソードにチャップリンの「街の灯」を入れ込んだり、年を重ねて味わいのある作品を書く作家さんになられたんだなと、作家の人生の変遷も感じました。会報によると、演出の宮田慶子とマキノノゾミの出会いは京都だそうで、89年に下鴨の「アートスペース無門館」(現アトリエ劇研)の故遠藤寿美子さんの誘いで京都の若手女優が「トップガールズ」を上演する際にM.O.P.のキムラ緑子と林英世が出るので、マキノ氏が挨拶に来たのだとか。ああ、観なかったけど、トップガールズって、あったなぁ。黒手組の伊藤由香利とかも出てた様な・・・。無門館の遠藤さんにはラジオ番組などで度々お世話になりました。懐かしい。劇中のハルコとフミヨ、劇作家の歳月と共に、自分の歳月も振り返った夜でした。
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by mmcmp | 2016-09-21 23:30 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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