これぞ京あられ

f0119179_2342151.jpg京野菜、京漬物など「京」のついた食べ物はたくさんあります。京あられというのもあって、厳密な定義はよくわかりませんが、いかにも京都らしいなぁと思うのが、「菱屋」の「うすばね」。「菱屋」は島原大門のすぐそばにある創業明治19年の京あられ・おかきの老舗です。
「うすばね」はまさに羽のように薄いおかきで、軽くて繊細な食感が素晴らしい。材料の羽二重糯の良さもさることながら、実はこの「うすばね」、完成までに早くて10日もかけておられるのです。まず餅をついて3~4日冷蔵庫で寝かせます。冷蔵庫から出して切るのは天気の良い日だけ。雨が続くとなかなか冷蔵庫から出せません。0.3ミリほどに切った餅を一枚ずつ並べて天日で干すんですが、あまりの薄さに風の強い日は飛んで行ってしまうことも。f0119179_025442.jpg次に干したものを数日たってから、網で丁寧に焼いていきます。さらに一日置いてから醤油漬け。こういう手間を惜しまない仕事ぶりも、先代から受け継いだ伝統的な手法を守り抜くことに美意識を感じる京都人ならではだと思います。首都圏なんかだったら、こんな効率の悪い商売の仕方はしないでしょう、多分。
★菱屋
下京区花屋町通り壬生川西入
075-351-7635
9時~20時 不定休
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by mmcmp | 2007-06-14 00:22 | 京都でお買い物 | Comments(4)
Commented by 三条大宮のフランス人 at 2007-06-15 01:03 x
あられの類が大好物。「うすばね」、ぜひ食べてみたいと思いした。ところで今日から、とうとう梅雨入り。ニュースを観ながら、あられ屋さんをはじめ、乾物の類を商うお店はタイヘンだろうなぁといつになく考えたのは、このブログのおかげです。
Commented by モモ母 at 2007-06-15 11:45 x
「うすばね」は雨の日が続くと品薄になるようです。不定休なのはそういったせいもあるので、梅雨の時期は電話で確かめてから買いに行く方が良いと思います。家から結構遠いので、いつでも電話してから行っています。
乾物もそうですが、食べものを扱う店は湿度や気温でお菓子やパンの材料の配合を変えたり、品質管理が大変ですよね。季節によって野菜などの産地を変える飲食店も多いようです。皆さんの努力のおかげで、美味しいものがいただけるのは、本当に有り難いことですね☆
Commented by pikachan at 2007-06-15 13:57 x
何か別のことをしながら、バリバリ食べてしまうにはあまりにももったいない繊細なおせんべい・・ですが、やっぱり美味しいから食べ進んじゃうんですよね。で、それを考えるとこの1袋分を開ける感じが実にちょうどいいのです。「うすばね」とかかれているのを見たとき、ちょっと天使の羽を食べるような、いけない気持ちになったりもして。
ありがたくいただきました。
Commented by モモ母 at 2007-06-15 22:55 x
そうなんですよね。つまみ食いは勿体ないんだけど、一度食べるとやめられない・・・。いつも心して食べています。
実はこの店、かつて祖母が住んでた家からも結構近いのですが、昨年初めて知りました。祖母も食べてたのかなぁなんて思ったりします。薄いので歯の悪いお年寄りにも好評のようです。
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