「顔を見ないと忘れる」2008

f0119179_0254990.jpg「演劇ユニット昼ノ月」の「顔を観ないと忘れる」を観に行きました。今回の会場は元立誠小学校講堂。昨年6月の人間座スタジオでの初演と同じく、セットのような客席が特設されていました。この独特の客席も含めた演劇空間と上演にいたるまでのプロセスも含めてひとつの作品なんですね。観客はプロセスは観ることはできませんが、2度目の観劇のせいか、目の前で繰り広げられる芝居の背景に、初演以後も繰り返されたであろう稽古作業を想像させました。
刑務所の面会室で向き合う窃盗常習犯と妻との会話は、鈴江作品独特の短い台詞の応酬や、ト書きのような独白が印象的です。窃盗を繰り返し、息子の靴下を持ってきてと妻に要求する夫を演じた二口大学はまさにはまり役。この作品で関西現代演劇俳優賞を受賞したそうで、これが彼の代表作になっていくんですね。妻役はモモ母にとっては深津絵里にお願いしたいんですが、押谷裕子も懸命さは伝わってきました。ご一緒した放送作家Nさんは、ヨーロッパで受けそうな作品だと評しておられました。鈴江敏郎の戯曲は英独露インドネシア語に翻訳され海外でも上演されています。「顔を見ないと忘れる」は、この後も広島や愛知での公演が控えているようですが、この作品の海外での反応を見てみたい気がします。
http://hirunotuki.ojaru.jp/
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by mmcmp | 2008-09-28 01:29 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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