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カテゴリ:追憶の店・風景( 27 )

あの絶品スコーンはもう食べられない・・・

f0119179_0282955.jpg先週「フラウピルツ」を訪れた後、気になっていた「ノリズ」さんに行ってみたんですが、何と別の店になっていました! ショック・・・。昨年夏に伺った後、長くお休みされていました。ただ、長期休業されることはこれまで何度もあったので、心配しつつ再開を祈っていたのですが、レンガの外壁は残しつつ、不動産関係の店になっていました。5月に「芽亜里」に行った日に山中越えから戻る途中で前を通った時はまだ「ノリズ」さんがあったし、新しい店には胡蝶蘭がたくさん飾られていたから、つい最近オープンされたんだと思います。
ノリズさんのスコーンは本当に美味しくて、面倒臭がり屋のモモ母が生クリームを泡立てる気になったり、友人知人達にもおすそ分けしまくっていました。恩師M先生が「私、初めて『美味しい』と思えるスコーンを食べた気がする」とおっしゃったり、美味しいものに溢れている東京の友人が「忘れられない味」と絶賛してくれるくらい、オンリーワンの美味しさだったんですよね。下の写真はパイナップルのスコーン。一度しか食べなかったけど、この時の心地よい甘さが口に広がる感じを今も鮮明に憶えています。アラビアの食器f0119179_0515028.jpgをはじめ、店内はブームになるずっと前から北欧のインテリアでまとめられていました。代夜さん、美味しいスコーンとほっこり出来る空間を、本当に有難うございました。長い間、お疲れ様でした。
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by mmcmp | 2016-08-05 00:57 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

四条富小路界隈・・・

f0119179_23142391.jpg年度末ですね。今月末までの「グランディール」の半額券を使い切って、某カフェでブレンド一杯無料サービスを利用して、来月4日失効のポイント使ってオーブントースター買って、スマホを本日発売の機種に変更手続きして、やり残したことはないかな・・・。水曜にはアルシェさんの「京都グルメタクシー」を拝見したら、「ト一」が3月末で閉店と書かれていたので、食べ納めに行って来ました。個人的には「新風館」閉館よりも感慨深いものがあります。外国人観光客で年末並に混雑した錦市場を通って富小路を下がり、夜の営業が始まったばかりのト一へ。天ぷらと刺身の「ト一定食(900円)」を頂きました。北陸直送だけあって刺身が美味しかった。
閉店は建物老朽化のためだそうで、改修するには莫大な費用がかかる為。昭和41年から営業されてたそうですが、初めて行ったのは20歳を超えてから。元構成作家Iさんに連れてってもらったのが最初だったと思います。ファミレスでも割烹でもなく、お酒を飲まずに和食が食べられるので、f0119179_23552176.jpg父を連れて行ったこともありました。好きなバンドのライブに通った「磔磔」、まだ知る人ぞ知る存在だった「ミディ・アプレミディ」(初めは四条富小路を下がった所にあったのです)、京都イタリアンの老舗「フクムラ」、画廊レストランと称した改装前の「ボントン」等、その頃は四条富小路界隈によく出没してました。20年ぶりくらいで訪れた「ト一」は壁に色とりどりのお品書きが貼られた懐かしい雰囲気。またひとつ昭和の面影が消えて行きました。
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by mmcmp | 2016-03-31 23:13 | 追憶の店・風景 | Comments(2)

変わるシモキタ

f0119179_23162770.jpg小田急で下北沢に到着、観劇前に大好きな「KOZU」のパウンドケーキを買いに行こうと南口商店街を歩いてみたんですが、店が様変わりしていてビックリしました。父に駅前劇場を説明しようと「昔のペルモ、今のTAROビル、1階に「京樽」があったビルの3階」と言ってもイマイチ分からない様子だったので、写真を撮ったけど、京樽は携帯の店になってるし、マクドも茶色い看板になって印象変わったし・・・。「もしもし下北沢」に出て来る「モルディブ」やカレーパンが有名な「アンゼリカ」はまだあるけど、丸井や広島お好み焼きの「門前」等の目印も数年前になくなって、父がよく行ってた「食いしん坊」も外観が変わってました。
観劇後、井の頭線に乗ろうとオオゼキ前の元踏切(電車が地下を走る様になって踏切はなくなりました)を渡ったら、向こうにあった一角がごそっとなくなってました。このあたりは戦後の闇市の名残りの食品市場があって、独特の雰囲気を漂わせていたのでした。まだ少し残ってはいたけど、大半はなくなって広場になって通りの向こうのピーコックが丸見えに。狭い場所に店がひしめく一角は確かに災害時に大惨事になるから、再開発もある程度は仕方ないけど、変容する街は認知症の人の記憶を蘇らす手助けとなることを拒むのねと、たくさんの鳩がいるのどかな光景に余計に切なくなりました。上の写真はTAROビルがペルモだった2004年頃の南口、下は食品市f0119179_23165715.jpg場の一角です。店の新陳代謝か昔から激しかったシモキタですが、ここ数年で劇的に変わるんですね。被災地の変化は更に凄まじいのだと今更ながら東北に思いを馳せています。
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by mmcmp | 2016-02-06 23:13 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

涼しくなる前に・・・

f0119179_212018100.jpg暑い時期は足が遠のくけれど、涼しくなったら毎年訪れていたすぐきの公園の北にあった「みずいろぱん」。「京都グルメタクシー」さんの記事で8月11日閉店と書かれていたので、それまでに一度と思っていたんですが、無茶苦茶暑い時期だったのと、やることが立て込んでたんで行けずじまい。ちょっと涼しくなった月曜に様子見に行ったら、閉店のご挨拶の下に移転先情報が貼られてました。福知山駅南町3丁目でのオープンは10月頭を予定しているとのこと。「みずいろぱん」のマストアイテムは「ゴロゴロマカデミアのほろにがキャラメルのタルト」です。新しい店でもきっとあると思うので、福知山の皆さんは是非チョイスしてみて下さい。
ご挨拶によると上賀茂での営業は6年だったそうです。同じ店舗で「みずいろばん」の前に営業していたパン屋さんLも同じくらいの期間だったと思います。店を長く維持していくのって難しいんですね。数年前に出版されたカフェ本を最近見る機会があったんですが、掲載されてる店の多くが今は既に閉店していて、なんだかな・・・という気持ちになりました。余談ですが、「バーガーカンパニー」の隣に素敵な輸入食材の店があったんですf0119179_22145569.jpgが、今は「エスプーマ ニエベ」と言うかき氷専門店になってます。新食感を謳い文句にするだけあって、普通のかき氷とちょっと違うサラサラ質感でクセになるし、アイスクリームもかなり美味なんですが、店づくりがチープでいかにも夏の間だけの短期営業用って感じ。店の人も10月の体育の日まではやるけど、その後は考え中とおっしゃってました。来年あるかどうかわからないので、かき氷好きは今年のうちに食べておいた方が良いですよ。
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by mmcmp | 2015-08-25 22:19 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

とうとうお別れ・・・

f0119179_2318461.jpg東山安井の「やすい亭」、昨日3月22日が最終日でした。前回の「ひょうたん弁当」も大満足でしたが、やはり閉店までにもう一度「洋食弁当(上)」(1850円)は食べておきたい。昨年初訪問時に食べて、美味しさとボリュームにビックリしたのが、これでした。最近は名残りを惜しむ人達で混んでるので予約して出かけ、色々な種類を頼むと時間がかかるだろうと思って、みんな同じものを注文し、待つのが嫌いな事務所のS君は15分遅れで来る段取りに。それでも結構待ちましたが、「やっぱりうまいなぁ・・」とS君も満足。エビフライにハンバーグ、エビクリームコロッケからグリルチキン、オムレツ、ウインナーまでついてCPの良さ抜群です。
最後は洋食弁当(上)でと思っていたんですが、混雑しててゆっくりご挨拶出来なかったのと、あの帆立フライがもう食べられないと思うと名残惜しくて、結局先週末にもう一度行ってしまいました。昼時は混むだろうと思って、遅めに出かけたのに、2時半近くにも関わらず満員。30分くらいかかって良ければと言ってもらったので待つことにし、「ほたて貝柱フライ定食」(1430円)を。「お昼の定食」では2つだった大きく柔らかな帆立フライが5つも出て来て、堪能しました。衣に包まれた半ナマ帆立に絶品のタルタルをつけて味わいながら、美味しいエビフライやエビクリームコロッケはまたよそで食べられるけど、こんなに美味しい帆立フライはもう食べられないかも・・と思f0119179_237720.jpgったのでした。3時をかなり過ぎてお客さんも漸く減り、御夫婦に美味しい料理のお礼とお疲れ様でしたのご挨拶をしてお会計。閉店後は湯葉を中心にした日本料理の店になるそうです。
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by mmcmp | 2015-03-23 23:12 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

リニューアル工事に伴って閉店

f0119179_22441380.jpg東京ネタの合間に京都ネタを少し。京都駅八条口のホテル京阪2階にあったラウンジ「フォンタナ」が館内リニューアル工事に伴って2月28日で閉店しました。観光シーズンで京都駅ビルが大混雑していても、ここは穴場。高い天井が開放的で、席と席が離れ、常にゆったりした気分で過ごすことが出来ました。肝心の飲み物はさほどオススメではなかったので、記事にしたのは一度だけでしたが、父もよく愛用していたし、モモ母も父と訪れたり、仕事の打ち合わせで、よく利用しました。
2月半ばに東京行きのチケットを取りに行った後で寄った時に閉店を知り、28日にも再訪して名残を惜しみました。お願いしたのは今月のコーヒーで、マンデリンをベースにサントスを加えた「ウインターフレンド」(600円)。最終日であることを知る人は少ない様で、いつもとさほど変わらない雰囲気。大きな窓から新幹線のホームが見えて、この旅情気分が大好きでした。注文した時にわざわざ訪れたことを知ったお店の方が、いつも有難うございましたと丁寧にお見送りして下さいました。工事後はバイキングレストランになる様で、喫茶利用も可能なのかも知れませんが、テナントが変わるので、「フォンタナ」のスタッフはこの日が最後。見送る側も感慨深いf0119179_23124744.jpgでしょうね。インバウンド対策でしょう、リニューアルが進む京都のホテル。ホテルオークラのアネックスも「りょーい」の頃が一番良かったし、ホテル京阪がどんな風に変わるのか、気になります。
http://www.hotelkeihan.co.jp/kyoto/topics/info/201502004185.html
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by mmcmp | 2015-03-02 23:17 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

昭和は遠く・・・

f0119179_11572941.jpg26日、二条城前の「国際ホテル」が営業を終えました。昭和36年の開業だそうで、コースターには「53年間ありがとう」と書かれていました。阪神大震災の翌年に亡くなった母が白鳥のいる日本庭園を見渡せるラウンジが好きで、「源水」で「ときわ木」を買った後、よく訪れていました。長くリウマチを患い、家庭でも苦労の多かった母を思い、あの庭を見ておこうと10月に知人の展覧会の帰りに、そして12月の受診後に父を連れて行きました。父とはランチの予定だったんですが、駆け込み客で賑わっている様で、1時を過ぎても予約で満席、ラウンジでサンドイッチとピラフの昼食となりました。既に売却先が決まって庭園も建物と一緒に解体されるだろうということでしたが、白鳥は6羽とも個人のお客さんに引き取られることが決まっているとのことでした。白鳥の今後が気になっていたけど、みんな一緒に暮らせると聞いて、安心しました。
10月はプリンセット(1100円)、12月はミックスサンドウイッチ(1550円)を注文したんですが、プリンは「鳥の木珈琲」さんやスマートの美味しいプリンを知っていると凡庸だし、ミックスサンドはローストビーフが入ってるというので期待したけど、イマイチ。母が病院の食堂でパサついたサンドを食べていたことを思い出しました。この値段は場所代。珈琲は美味しかったけど、食事は巷に美味しい店が溢れる今は時代遅れの印象しか残りませんでしf0119179_1230697.jpgた。営業的には黒字だったと伺ってますが、建物も老朽化して、営業終了は仕方ないなと痛感しました。客層も高めで近くの席の女性からは「90まで生きるとは思ってなかったわ」なんて声も聞こえてきました。インバウンド対策が進んで、外資系や富裕層向けのホテルが出来るなど京都のホテル事情も様変わりしつつあります。建物も料理も21世紀クオリティになるんだろうなと期待はしてますが、行政もふくめて全体に軽薄になり、おもてなしの有り様が変質していくのが寂しいです。
http://www.kyoto-kokusai.com/finale.html
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by mmcmp | 2014-12-29 12:30 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

名店とは・・・?

f0119179_2325302.jpgこのところ閉店の話をよく聞きます。上七軒の「萬春」や河原町の「ハマムラ」など歴史のある店が相次いで店を閉じました。(ハマムラは移転オープンされるとの話もあるようですが・・・)。「やすい亭」もさよならメニューが登場して、閉店モードに入っています。先月の記事に書いたけど、大徳寺前の「かね忠」も営業終了。ご主人が亡くなられてから奥さんが今の形の店を始めて12年とのことなので、古くはないけれど、手間を惜しまず丁寧に作ったものを提供するという点では昔ながらの店でした。昔はそういうのが当たり前だったんだなと改めて思い返しています。
かね忠」さんは日曜は天ぷら定食と決まっていました。上が4月20日、下が一週間後の最終日4月27日に食べたものです。小鉢やデザートが毎回違うのは、知ってました。でも、それだけじゃなかった。20日はかきあげや海苔、27日は筍など、天ぷらそのものも変えておられた。閉店とあってごはんは赤飯でした。この店は近くの病院の帰りに寄る常連さんが多かったんですが、年を取って持病があると、こんな風に毎日マメに何種類も作っていられない。そんな栄養も偏りがちな年配客の命を、この店が支えていたのではないかと思います。最終日、「外食は口に合わないけれど、ここだけは別だった」と言う高齢女性の声が聞こえ、閉店するのを教えてくれたf0119179_0343451.jpgZさんは「食べ物で感動することは滅多にないけど、あそこは感動する」とおっしゃってました。有名シェフがいる訳でもなく、グルメ雑誌に出る訳でもない小さな店だったけれど、「かね忠」はまさに名店だったと思います。
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by mmcmp | 2014-05-25 00:39 | 追憶の店・風景 | Comments(0)

名残の角煮包

f0119179_23194229.jpg元テレビディレクターOさんからのメールに庶民派中華惣菜の名店「富三油」が無くなって悲しいと書かれていました。食通(Oさんにはグルメでなく食通という言葉が似合うのです)のOさんも「富三油」がお好きだったようで、「富三油」ファンの多さを再認識しています。
年末にたくさん買い込んだので、角煮包を冷凍保存しておき、年が明けてから食べていました。柔らかな角煮の見事な出来栄え。塩豚を買ったから角煮は買わなかったけど、買えばよかったと後悔しました。角煮の汁がしみたパオもしっとりして、豚まんの生地とはまた違う美味しさです。値段がf0119179_2349264.jpg不確かだけど、180円だったか、とにかくこのクオリティでリーズナブルなのが「富三油」のすごいところでした。で、食べながら思ったんですが、「富三油」の角煮包を食べて育った子と、コンビニの肉まんをおやつにしていた子では、大人になってから美味しいと思えるものが随分と違うだろうな・・と。昔、下鴨在住のSさんが子供の頃から「出町ふたば」を普通に食べてたから、あそこが和菓子の基準になってると言ってましたが、小さい頃に上質なものを食べるって大事ですね。その意味でも「富三油」がなくなって、残念です。
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by mmcmp | 2013-02-06 23:54 | 追憶の店・風景 | Comments(2)

失われた空間

f0119179_2329516.jpg久しぶりに御所西の「cafe SALA」に行こうかと思ったら、何と建物が消え、マンション建設現場になっていました!看板を見ると4月頃から工事は始まっていた様子。すぐ近くまで毎週来ているのに水曜に初めて気づきました。ショック・・・。
SALA」が閉店したことも残念なんですが、それはまぁほかにもお気に入りはたくさんあるし、春から気づかないほどご無沙汰していたのも事実ですから、仕方ないと思います。そういう個人的なことより、もっと大きな意味で、大正時代の貴重な洋館がいとも簡単に消えてしまったことが残念で仕方ありません。そりゃマンションにする方が収益上がるし、色々事情があってのことでしょうけど、現代人っておろかなことをするな・・と。京の町家もこんな風にどんどん壊されていくワケですが、町家再生がある種のトレンドとしてあるのに比べて、洋館はヴォーリズなどの有名建築家の作品以外はf0119179_235258100.jpgあまり注目されないようです。一角に洋館を備えた和風建築は明治大正期京都のモダニズムの象徴のように思うのですが・・・。かつての東京駅が復活したように建物自体はいくらでも再現できるのかも知れません。でも、歳月を経ての風格、そこに流れていた時間、大きな窓から見えていた鮮やかな木々と窓からの優しい光、鳥たちのさえずりは二度と戻らない。それが残念でなりません。大好きだった壁際の丸テーブル。アンティークランプのもとでのカフェ読書、とても心地よかったです。
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by mmcmp | 2012-10-30 23:57 | 追憶の店・風景 | Comments(2)