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見えるこだわり 見えないこだわり

f0119179_21574424.jpg京都でも美味しいおそばが食べたくなって半年ぶりに「そば鶴」に行きました。寒かったので温かいのと一瞬迷ったけれど、一番好きな「かき揚げ御ろしそば」(1350円)にしました。連休に胡麻酢そばをいただいた時に出てきたお吸い物がことのほか美味しく、ご主人タダモノじゃない!と思ったら、以前は日本料理店で職人さんについて修業をされていたのだそう。天ぷら割烹をされる方も同じ店におられ、その人に天ぷらを習ったのだとか。天ぷらやかき揚げが素晴らしいのは、だからなんですね。でも一品料理はなくそばメニューのみ。関東と違って京都では早くそばを頼んで、食べないまま飲むお客さんが多く、そばがのびてしまうので、一品や日本酒は出さず蕎麦屋に徹しているそうです。
こちらのそばはモモ母が好きな二八で、機械打ち。手の体温がそばにうつることを嫌って手打ちにはしないのだそうです。なるほど、素人は機械より手打ちが美味しいと思ってしまいますが、そういう理由があるんですね。厨房には常に釜に湯が沸いていますが、そこでそばをゆがくことはせず、鍋で個別にゆがいておられます。大きな釜でいくつも茹でると湯が濁るけど、毎回新しい湯でゆがく方が断然美味しい。塗の桶でそばを打つでもなく、藍染の作務衣姿でもなく、そばの産地を限定するわけでもない、そういうわかりやすいウリがないので、厨房を見た途端、失望した顔をするお客さんも少なくないんだそう。見えるこだわりしかわからない人には、この店は普通にしか思えないんでしょうね。腕を見抜いて「あんたどこの店f0119179_22371431.jpgで修業してたんや?」と聞く人が昔は多かったそうですが、20年程前から、そんなことを言うお客さんはいなくなったそうです。
そば鶴
紫竹西桃ノ本町
075-495-1015
11時30分~21時 
火休
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by mmcmp | 2010-11-29 22:38 | 京都でごはんたべ | Comments(4)

美味しい珈琲をありがとう

f0119179_02459.jpg「Kyoto Corgi Cafe」というブログタイトルをつけながら、長らく京都のカフェを記事にしてなかったので、まだまだ続く東京ネタの合間に京都ネタを。水曜の夕方、三条の「喫茶葦島」に行きました。約2ケ月ぶり、3度目の訪問です。初訪問は東側の壁に沿ったテーブル席。2度目は西側のカウンター席、そして今回は入口近くの西側の窓を背にしたテーブル席です。いずれも居心地がよく快適です。
今回は次に行ったら飲もうと決めていたカフェオーレ(700円)をオーダー。お店のブログでスイーツメニューにミルクショコラが増え、チョコレートケーキが2種類になったと書かれていたので、興味があったんですが、東京でケーキを食べたり、焼き菓子を持ち帰ったりしたので今回は自粛。温かいカフェオーレは最初のインパクトはアイスの方が強いものの、飲むうちにじっくり美味しさが染みる感じでした。帰る時には店の女性がエレベーター傍で見送ってくださいましたが、カウンターの中のご主人とも互いに頭を下げてご挨拶。お店の方の来店ありがとうとこちらの美味しい珈琲と時間をありがとうが行き交う感じが嬉しい。東京にも素敵なカフェや喫茶店は多いf0119179_0315398.jpgけど、出口でお見送りしてくれる店って行ったことありません。これって京都独特のカフェ文化なのかも。
喫茶葦島
三条河原町東入
075-241-2210
12時~20時
(土日祝11時~21時) 
月休
http://ashijima.com/
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by mmcmp | 2010-11-28 00:33 | 京都のカフェ | Comments(0)

遅かった・・・

f0119179_1143766.jpg「あまから」の開演が少し遅れたのと楽日で盛り上がったのとで終演が遅くなった上に、「ルネッサンス」がことのほか心地よくて長居したため、新宿に出たのは6時をかなりまわっていました。駅に着いたら迷わず「墨繪」へ直行。とは言うものの遅くまでやってるみたいだし、比較的安心していたんですが・・・・甘かったです。2軒共チェックしたけど、大好きな「チョコレートパン」の姿が見当たらず、ショック・・・。でも、久々に「チーズスティック」(300円)がありました!これはめちゃくちゃ嬉しい。噂には聞きながらお目にかかったことがなかった「フランスパンのかりんとう(コーヒー)」(300円)も初めてみました。それに「ぶどうパン](260円)を買って、次の目的地、下北沢に向かいました。
帰って事務所のS君におすそわけを持って行くと、チーズステッィクを見てf0119179_1353144.jpg「あ、それ美味しいヤツやん」。そうそう、これ、チーズの風味に白黒ゴマの香ばしさが食欲をそそります。かりんとうはモモ母的にはちょっと甘いと思うと伝えたんですが、「でも、後味が良い感じで残るよ」とS君。確かにコーヒーの香りが口に広がります。基本的にここはモノが良いことは間違いありません。
墨繪
新宿西口メトロ食堂街
03-3343-0889
11 時~21時30分
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by mmcmp | 2010-11-27 01:43 | 東京でお買い物 | Comments(0)

名曲喫茶に浸る

f0119179_161548.jpg中野まで行きながら荻窪の「邪宗門」に行かなかったのは、高円寺の「ルネッサンス」に行ってみたかったから。かつて中野に「クラシック」という昭和5年(1930)創業の老舗名曲喫茶があったそうです。その店はファンに惜しまれながら2005年に閉店したそうですが、そこの従業員だった方が保存していたレコードや備品で始めたのが、この「ルネッサンス」。お店の様子はほぼ「クラシック」を再現しているとか。何だか素敵な話ですよね。
入ってまず飲み物(400円)を注文してお金を払います。食べ物の持ち込みも可能です。京都のクラシック喫茶Rと比べて随分と良心的なシステム。珈琲をお願いして奥へ。実はここで本を読むつもりだったんですが、席がよくわからないくらい薄暗く、音量も思ってた以上に大きくて本を読むには不向き。これはあまり長居する感じじゃないなと思ったものの、次第に目が慣れると、石膏像や蓄音機、年代物の掛け時計などが雑然と配された独特の空間が妙に居心地良くなってきました。音質はそれほど良くない、というかブツブツとノイズまじりではあるけれど、それがまたたまらなくf0119179_1342246.jpg懐かしい。お客さんは初老の男性がほかに2人。みんな黙って音楽に耳を傾けます。とは言え、モモ母は曲名も演奏者名も全くわからず、本や雑誌を読むでもなく、原稿チェックをするでもなく、談笑するでもなく、ただぼーっとしているだけでした。でも、何だかとても心地よくて、滞在予定時間を大幅にオーバーしました。
★ルネッサンス
東京都杉並区高円寺
03-3315-3310
12時~23時 月休
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by mmcmp | 2010-11-26 01:36 | 東京のカフェ | Comments(2)

こういう店が好き☆

f0119179_0332945.jpg「山せみ」に向かう途中、「プーブー」というパン屋さんの前を通りました。Hさんによるとこの辺りで人気の店だとか。この日は渋谷マークシティのJで既にパンを買っていたんですが、素敵な店構えに心引かれて入ってみました。夜だったので品数はあまり多くなかったけど、それでも前には数種類の焼き菓子、奥には美味しそうなパンがいくつもありました。壁にはコンフィチュールがキレイに並べられていてとっても可愛い。
お土産用の焼き菓子と抹茶のかかったハード系のパン(名前を失念。「抹茶と栗のパン」だったように思うんですが・・・)を買ってみました。翌朝食べたら、もっちり生地に栗の自然な甘味がうまく溶け込んで、そこに抹茶がプラスされた自然なハーモニーがお見事でした。めちゃくちゃインパクトがあるわけではないのに、なんか個性的。ほかのパンも買ってみたくなりました。代々木上原は下北沢に行く時に小田急線と千代田線の乗換えでよく利用するので学生時代から馴染みのある駅なんですが、下車したのは初めて。このエリアには小さなパン屋さんがたくさんあるようです。全国誌に登場するのは宣伝の行き届いた大手資本出資の店や老舗としての評判を確立している店が大半で、こうした小規模店は商圏も限られるf0119179_1922100.jpgし、タウン誌が取り上げるくらいだと思うんですが、モモ母が好きなのは寧ろこういう店。美味しく、センスが良くて接客も良い店を知ってるのは、やはり住んでる人ですね。荻窪の「ルクール・ピュー」も地元で人気らしいけど、Nさんに教えてもらって初めて知った名店でした。
★ブーランジェリー プーヴー
東京都渋谷区上原
03-5465-2333
9時~19時(日~18時)
水・第3火休
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by mmcmp | 2010-11-25 01:16 | 東京でお買い物 | Comments(2)

ベストチョイス!

f0119179_0154496.jpg劇場関係にお勤めのHさんに代々木上原の「山せみ」に連れて行っていただきました。Hさんは蕎麦屋巡り1000軒を達成したお友達と一緒にあちこちの蕎麦屋を訪れているので、良い蕎麦屋を良くご存知。「山せみ」は国産蕎麦を使った手打ち蕎麦のお店で、割烹メニューも美味しいとのことで期待しておりました。とは言え、蕎麦通ではなく、もっぱらぶっかけそばを愛しているんですが、山菜辛味しぐれそば(900円)は辛味大根が結構辛いそうだし、季節そばは「木の子と豚肉のつけそば」(950円)で温かいつゆにつけていただくそうで、ちょっと食べたいと思っていたのとイメージが違う。いっそ二色せいろう(1050円)にしようか・・・と決まらない。
まずは木の子や秋茄子が入った「秋の恵みサラダ」(950円)と「ショッコのカブト岩塩焼」(600円)をオーダー。どの蕎麦にするか焦って決めなくても蕎麦って最後に頼むものなのね・・・と納得。ショッコというのは初めて聞きました。鯛みたいに淡白だけど、裏返してみると顔が鯛じゃない。カンパチf0119179_05274.jpgの前魚だそうです。イナダのお刺身(700円)も食べたらお腹が膨れてさらに迷ったものの「九条葱と揚げモチそば」(900円)に決定。これが細いそばにきざみのりや大根おろしなどが乗ってとってもモモ母好み。これにして良かった。あ、関東の餅は四角だった、と出てきて思い出しました。
★手打蕎麦割烹 山せみ
東京都渋谷区上原
03-3460-6463
11時30分~15時 18時~22時 無休
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by mmcmp | 2010-11-24 00:58 | 東京でごはんたべ | Comments(0)

「K2」

f0119179_0142962.jpg22日は三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで28日まで上演中の「K2」を観ました。前日の「あまから」と対照的にこちらはチケットがかなり入手困難だった堤真一と草彅剛の2人芝居。世界第二の高峰K2登頂に成功しながら下山途中に遭難した2人が極限状態の中で語り合う緊迫した内容です。実はモモ母は菅原文太と木之元亮の初演を観ているんですが、今回の方がぐっと来ました。
骨折して動けない妻子あるハロルドはテイラーに自分を置いて下山しろと言い、僕には愛する女性はいないけれど、親友はいる、その親友を残して下山してその後の人生後悔し続けたくないから残ると言うテイラー。「人生とは受け入れることだ」というハロルド。彼自身が現実を受け入れる過程で語られるキタキツネの寓話が印象的です。2つの作品は共通点もありました。ひたむきに役に向き合う役者を力のあるベテランが支え、終盤はどちらも客席からすすり泣きが聞こえ、幕と共に賞賛の拍手がわきました。モモ母もどちらもジーンとなった。でも「あまから」は目が潤む感じだったけど、「K2」は涙が頬を伝いました。死という重いテーマを扱っていることもあるけど、この差は脚本が大きい。「あまから」は台本を大幅に書き直したそうで、老舗やゲイの声をちゃんと取材してるのかな?と感動しつつ頭に疑問が残ったんですよね。「K2」は狭い空間で実際に山でやることと同じ作業をしながら濃密な台詞が応酬されます。草彅君が何度も舞台上の氷壁を登り、垂直下降は堤真一がザイルを確保してないとマジで危険、ザイルの結び方や装備点検を何度も稽古で繰り返したそうです。優れたホンに恵まれることで役者は役に集中し、より高いものを創り出せるんですね。ファンの欲目を抜きにして、この舞台の堤真一は良いです!
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by mmcmp | 2010-11-23 01:03 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「あまから」

f0119179_23174763.jpg東京・中野の「ザ・ポケット」で21日まで上演されていた大森ヒロシプロデュース公演「あまから」を観ました。坂本あきら、山口良一、笠原浩夫、保田圭など若手からベテランまで多彩な役者による昭和な雰囲気を漂わせた人情喜劇。居酒屋「あまから」を経営するゲイのカップルに育てられた娘と金沢の老舗和菓子屋の息子が結婚できるよう、店の常連客と共に一芝居打つというのが大まかな話。設定には突っ込みたいところが山ほどあって、ゲイに反対してること以外は敵役の女性の言うことの方がまともに聞こえるし、現実はそう簡単にはいかないけれど、それをすべて補ってあまりある魅力的な役者陣の一体感がとてもステキでした。笑わせてホロリとさせて、山口良一ってやっばり上手いなぁ。元「東京ヴォードヴィルショー」の坂本あきらがとっても良い味だしていたし、金沢からやってきた母親役の蜷川みほも良かった。「真っ赤な太陽」と「恋の季節」を交互に歌って1曲にした「真っ赤な恋の季節」が秀逸だったり、保田圭が「ハッピーサマーウェディング」を歌うファンサービスもあって娯楽性もたっぷり。圭ちゃん、感極まってましたね・・。
大森さんのブログで連日動員数を心配されてましたが、楽日の21日は補助席も一杯で通路に座布団敷いて観ておられた方もありました。観た人が帰りに次のチケットを買ったり、ブログや口コミで感動した等と伝えて評判になり、幕があいてからチケットがどんどん伸びたとか。上演までの道のりはなかなか大変だったようですが、それだけに作り上げた達成感は大きそう。演劇って良いよね・・・と思いました。
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by mmcmp | 2010-11-22 23:59 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

使っています

f0119179_055406.jpg秋になって新しくしたモモのカドラー。お気に召さないのか滅多に入らないと書いたんですが、相変わらず床で寝そべることが多いものの、最近は愛用しています。歯磨き用の軟骨のおやつをあげる時などには必ず「カドラー」と言って、中に入れてからあげるようにしていて、言うと猛ダッシュで中に入るので、入ることに抵抗がなくなったようです。昨年使っていたのと同じタイプではあるものの、1サイズ大きなものにしたので縁が高く、急いで入る時にはジャンプして入ることもあります。まぁ、相変わらずはみ出してることも多いんですが、それでも前のように片足をかけるようにもなりました。
で、ふと、どうして最初は嫌がったんだろうと考えて、そうだった、そうだったと思い出したことがありました。仔犬の頃は玄関の土間に犬小屋タイプーのハウスを置いて、そこで寝ていました。でも、ハウスの向きを90度変えただけで、暫く入らなくなったりしていたんでした。元来警戒心の強い子なので、以前と状況が変わると違和感を感じるのか、はたまたオバカで向きが変わっただけで同じものとすぐに認識できないのか???まぁ、モモの名誉のために前者であることにしておきましょう・・・。
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by mmcmp | 2010-11-20 01:10 | モモ | Comments(6)

「セピアの庭で」

f0119179_23542610.jpg検索ワードを見ると、どんなキーワードやフレーズでこのブログを訪れてくださったのかがわかって面白い。しかも知らなかった情報を下さいます。先月「セピアの庭で 閉店」のフレーズで来られた方がおられたようで、その方のおかげで初めて渋谷の「セピアの庭で」が1月24日に閉店していたことを知りました。
「セピアの庭で」と京都の「伽藍」には共通点がたくさんありました。レンガの外観から木の二重扉を押して中に入ると、カウンターとテーブルの落ち着いた空間。「伽藍」のカウンターには真っ赤なバラが、「セピアの庭で」には白いカサブランカが飾られていました。豆はどちらも神戸の萩原珈琲。価格設定が高いことも共通していました。違うのはモモ母が「伽藍」に唯一足りないと思っていた歳月。こちらは24年間営業されていたそうです。同じく渋谷の老舗珈琲店として有名なHは店は年季が入ってるけど若いスタッフの対応ぶりが興ざめだったのに対して、こちらのマスターは大人の粋を感じさせました。出版社勤務のNさんが京都にいらした時に「あの店なくなったんだよ」という話をしたんですが、荻窪に長く住んでいた彼女に雑誌で何度か見たRというカフェってどんな感じか尋ねてみたら、わざわざ行く店ではないとのこと。それより荻窪なら「邪宗門」へとNさん。「あそこもあの奥さんが元気な間に行かないと」うん、確かに。残念ながら今度は行けないと思うので、まだまだずっとあそこには営業を続けてもらいたいです。お店が閉店すると、居心地の良い空間も、美味しいものも、お店の人が醸し出す雰囲気も、永遠になくなってしまうんですよね・・・。
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by mmcmp | 2010-11-19 00:35 | 追憶の店・風景 | Comments(4)