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「芳年―激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」

f0119179_22495167.jpg国会で森友の質問することになっていた西田議員に安倍さんが電話で注文をつけていたとの報道。「総理が直接電話してくるのは異常やねん」と西田さん。19日は法務大臣がまともに答弁出来ないから参考人の出席を多数決で決めちゃうし、今国会は異常なことが多すぎ。
さて、美術館「えき」で23日まで開催中の「芳年―激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」に行きました。「池田理代子展」や招待券をもらった「漢字三千年展」も気になったんですが、観ておかないと後悔すると思ったのが芳年。短い時間だったけど、行って良かったです。歌川国芳に入門し、歴史画、物語絵や美人画などを描き、「最後の浮世絵師」と呼ばれた月岡芳年。「血みどろ絵」と言われる残虐な表現もある一方、なんでそんな顔してんの?と思わず笑ってしまうユーモラスな表情やどんな関節やねんと突っ込みたくなる様なアクロバティックなポーズもあって、大胆な構図躍動感ある描写が滅茶苦茶楽しい。とにかく江戸から明治にかけて生きた人とは思えないアバンギャルドさです。猫に娘が思いっきり顔を寄せてる作品の題は「うるささう」。勿論、うるさく思ってるのは猫の方ですよね。「大物海上月 弁慶」などの迫力のある描写を見ると、今にも荒々しい波が動き出しそうだし、「月百姿」の有子さんはいかにもヒロインっぽくて、日本でアニメが発達したのも当然だなと思ったのでした。
http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_1705.html
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by mmcmp | 2017-04-19 23:49 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「長谷川純子作品展」

f0119179_2347449.jpg高校の同級生だった長谷川純子さんが、2月26日(水)から3月3日(月)まで三条通り河原町東入るの「アートギャラリー北野」2Fで初の個展をされるというので、観に行きました。バステルを中心に油彩やコラージュ、フュマージュと多彩な作品が並んでいました。長谷川さんがパステル画を習っているのは知っていたけど、失礼ながらいわゆる習い事程度なんだと思っていました。でも、届いた案内状がなかなか良い感じだったので、始まるのを楽しみにしていました。訪れてみると、色使いもタッチも思った以上に素敵で、特に油彩の人物画が良くてビックリ。聞けば、もう絵を始めて20年以上になるんだそう。
万願寺やくわい等の野菜やイチゴやゆずといった果物等を描いたものに優れた作品が多いのが、いかにも美味しいものが好きな長谷川さんらしい。「南瓜とチェリー」に使われている鮮やかな青が好きでした。レンブラントのソフトパステルを使っているそうで、発色も描き心地も見事で、手にしているだけで心地よいんだそう。まだまだ発展途上ではあるけれど、煙を使って描くというフュマージュに挑戦したり、今まで知らなかった彼女の一面を垣間見て、楽しいひとときでした。河原町三条という街中のギャラリーで行われているので、会期中に河原町界隈に行かれる方は、是非覗いてあげて下さい。
http://www.gallery-kitano.com/#!/pageExhibitions
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by mmcmp | 2014-02-27 00:22 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「佐藤太清展」

f0119179_22464434.jpg京都文化博物館で2月9日まで行われている「生誕100年佐藤太清展」を観に行きました。若い頃は日本画なんてまるで興味なかったんですが、最近は良いなぁ、上手いこと描いてあるなぁと思うものが結構多いと思う様になりました。佐藤太清は福知山出身の文化勲章受賞者だそうですが、今まで全く知らなかった画家。でもポスターを見たり、「日曜美術館」で紹介されているのを見て行ってみたいと思い、ギリギリになって出掛けました。
生まれてすぐ両親を亡くし、親戚の家で育った佐藤にとっては身近な自然が友達だったようで、そんなおいたちの中から動植物を観察する眼が養われていったんですね。最初に展示されていた「かすみ網」からそうなんですが、木々や草花と共に鳥を描いたものが多い。チラシに使われている「雪つばき」も岩根絞りという椿の可憐な花に積もる雪の美しさもさることながら、寒い朝、庭に訪れた雀たちに愛おしさを感じます。80代でこんな瑞々しい絵を描かれたんですね。緑の竹林にどくだみの白い花が可憐な「竹林」や細い月が冷たく光る「玄冬」など透明感のある作品が並ぶ中で、モモ母が印象的だったのが、昭和44年の作という「暎」。裏磐梯の五色沼入口付近を描いた作品で、青と緑の入り混じった水面の何とも言えない美しさ。そうそう、五色沼ってこんな風だったよねと思い返していました。自然の見事さを、ただそのままでなく昇華させることで、根源的な美を見せてもらった感じがします。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_sato.html#main
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by mmcmp | 2014-02-07 23:35 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「二つの流れーから・み」

f0119179_22261657.jpgびわ湖ホール」で9日行われた山海塾「「二つの流れーから・み」を観ました。海外公演の多い山海塾、びわ湖ホールでは「とき」以来5年ぶりです。「から・み」は2010年パリ市立劇場で初演されたもの。「から」は外形としての肉体であり、表面を覆う外皮、「み」は魂を宿した肉体を意味するそうで、舞台上には赤と青の模様が描かれたアクリル板が下げられ、揺れ動く板の前や後ろで舞う生成りや白の衣装をまとった舞踏手に板の赤や青が映ります。その動きは水中でゆらゆら揺れる藻を思わせたり、豆が発芽する様を思わせり。太古の昔から人間が知らないところで密やかに繰り返されている命の営み、細胞といったミニマムな世界から無限の宇宙にまでつながる普遍的な美しさが、鍛えられた肉体を通して表現されていきます。赤く塗った指を蝶のごとく延々とひらひらさせたり、ゆっくりと再生するような動きは相当な鍛錬が必要なはず。もう髄分長く見続けている山海塾ですが、決して長身ではない日本人のこの身体バランスこそが良いのかもと、今回初めて感じました。
群舞も良かったけれど、やっばり圧巻は天児牛大のソロ。特に「遠のいていく記憶」の胡弓と済んだピアノの音色に載せて舞う研ぎ澄まされた姿に終始魅了されました。このパートを観られただけで、行った甲斐がありました。質の高いものを観ると本当に心躍ります。とは言え、誰もが面白いと感じるタイプの踊りではないので、数年に一度とは言え、継続して山海塾公演を行ってくれるびわ湖ホールに感謝。水との親和性を感じるこのホールは、天児さんもお好きな様子。練習に鏡は使わない、平行と垂直を考えているといった上演後の天児さんのポストパフォーマンストークも興味深いものでした。
http://sankaijuku.com/index.htm
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by mmcmp | 2013-06-09 23:48 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「アンリ・カルティエ=ブレッソン展」

f0119179_21421160.jpg祇園の「何必館・現代美術館」で5月26日まで行われている「アンリ・カルティエ=ブレッソン展~一瞬を永遠に変える」を観ました。ブレッソンと言えばチラシの「サンラザール駅,パリ」やチケットに使われてる「パリ」が有名で、洒落た写真を撮る人というイメージだったので、「報道写真を芸術の域に押し上げた」という解説を見て、報道写真にカテゴライズされていたんだ・・とちょっと意外。数々の作品は写真集のタイトル通り「決定的瞬間」を捉えていて、四角い画面の中の人物の表情、動作も含めた構図が芸術的なバランスに達した一瞬にシャッターを切った感じ。
だからぬくもりや生き様といった人物の内面より、とにかくフォルムとしての面白さが前面に出ていて、キュリー夫妻のポートレートなんかも、長年生きてきた結果、形作られた顔を写してる感じがしたし、ダブリンの競馬場での一枚もネクタイにメガネ、蝶ネクタイ姿の紳士と、その横に並ぶ馬の顔が、2つの造形として対等に並んでる感じ。圧巻は夥しい数の頭部が画面を埋め尽くす「デリー、インド1948」。このひとつひとつが人間f0119179_2248537.jpgってことは凄まじい熱気が現場にはあるはずだけど、無数の丸い頭によって構成された世界に驚くばかりです。壁の落書きまでもがブレッソンに切り取られると見事なアートとして画面におさまっているわけで、この世に存在する美しいものに気づかせてくれるのが写真家なんだなと今更ながらに思ったのでした。5階の光庭の新緑の楓も見事で、良いものを目にした喜びを感じたひとときでした。下の写真は購入したポストカードの中のジャコメッティ。ドアノーのジャコメッティと全然違うのが面白い。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
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by mmcmp | 2013-05-08 23:11 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「荒木伸吾回顧展 瞳と魂」

f0119179_148421.jpgお昼を食べてる時にHさんからある展覧会をおススメしてもらったんですが、いや、実は行くつもりの展覧会があってさ・・とモモ母。オタクみたいで恥ずかしいなと思いつつ「荒木伸吾の原画展をやってるらしいから」と言うと、「それは是非行きなさい!私も今から行きたいぐらい」とHさん。「私は小松原一男さんの方が好きなんだけどね・・」「そういえば出崎統さん、亡くなったね・・」などとマニアックな会話に。アニメーターってそれくらいモモ母世代に影響を与えたんですね。
会場の「Aets千代田3331」は旧練成中学を改修してできたスペース。「世田谷ものづくり学校」や「京都芸術センター」みたいなイメージです。地下の会場に入るや目からものすごい光の出た花形満が!「グレンダイザー」や「ダンガードA」の頃はアニメ熱は冷めてたけど、「あしたのジョー」や「キューティーハニー」はど真ん中。丹下段平の迫力あるアップや「ジャングル大帝」のレオとライヤにワクワクします。姫野美智に続く美形キャラは荒木さんから始まったワケで、繊細さが人をひきつけるんですが、動きのあるレイアウトにも感動です。当時のセル画は手描きだったんですよね。荒木さんの気迫を感じました。久しぶりの世界を堪能できて、行った甲斐がありました。
http://www.arakishingo.com/pc/special/
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by mmcmp | 2012-12-20 14:34 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(0)

「小森文男展」

f0119179_12104517.jpgもうとっくに終わってしまったのですが、モモと最後のお散歩をした日曜の昼は新町上立売の町家ギャラリー「Be京都」で行われていた「小森文男展」に行きました。小森さんと王石明さんという2人の水墨画家を知ったのは、ほぼ同時期。小さな情報誌の取材がきっかけでした。石仏や花を温かく穏やかなタッチで描く小森さんは、アバンギャルドでアグレッシブな王さんとは対照的な作風でした。長く作品展を拝見していましたが、ここ数年はちょっとご無沙汰。5月に「Be京都」でされるのを知って、久々にのぞきました。
篝火や牡丹など以前も拝見したモチーフの作品もあるのですが、全体的に以前より構図や線がシャープで、デザイン性が増した印象を受けました。奥の間に入るとライブパフォーマンスで描かれた襖絵があり、素朴な石仏を描いていた人とは思えないエネルギッシュでモダンアートの様な作品でした。うちに秘めておられた熱情が噴出した感じ。床の間の朝顔も真っ白な画面に連なる黒い葉がとってもオシャレ。初めてお会いしてから随分とf0119179_12505791.jpg歳月が流れているのに、作風は寧ろ前より若々しい。来場者とお茶を飲みながら、小森さんが「絵は描き続けることが大事。スポーツと一緒で休んだら現役選手の頃には戻られへん。休んでもいつか再開するつもりで人の絵を見てたら良いけど、絵の世界から遠ざかったらもう使い物にならへん」というようなことをおっしゃってました。そういえば、色んな展覧会の会場に置かれた芳名録に小森さんのお名前をよくみつけたものです。今の小森さんの世界を拝見でき、とても刺激になりました。
http://www.be-kyoto.jp/index.html
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by mmcmp | 2012-06-11 12:52 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(0)

「上田普、仕事中につき・・・。」

f0119179_2220371.jpg大阪、天満橋の「あーとスペース夢玄」で31日まで開催されている「上田普、仕事中につき・・・。」を観に行きました。「魅せます、書家の製作現場」と副題がついてる通り、筆や硯などを持ち込んで上田普さんの仕事場を再現、裏打ちされた作品やロゴを担当された前田珈琲などの商品も展示されています。ギャラリーに入った途端、墨の良い香りがしたのが印象的でした。
いつも実際に使っておられるという机に和紙を広げて、文字を書いたり運筆を見せてくださったり。サインペンくらいの太さだけど、筆先も柄も長さが小筆の倍ほどあるような細長い筆で書かれるラインがしなやかでとっても素敵。モモ母もその筆を持たせてもらって試しに書いてみたんですが、筆先が思うように曲がらなくて汚い線しか書けません。手首の使い方が全然違うんですf0119179_22423714.jpgね。「逃現郷」にあった作品はまるで読めなかったんですが、「まなざし」と書かれているそうで、1字ずつ書きながら再現して下さいました。創作の際にはおおよその形を決めておくけれど、実際に書き始めると筆の流れによって変わることもしばしば。何度も書いてみて、形が決まったら、今度はその形で何度も書いて、より完成度の高いものを創っていかれるんだそう。こうして見せていただきながら話が聞けるのは、本当に貴重な機会。大阪まで行った甲斐がありました。
http://hiroshiueta.kyo2.jp/
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by mmcmp | 2012-03-27 22:43 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(0)

一枚の写真

f0119179_3113028.jpg26日がロベール・ドアノー展の最終日となった何必館に、写真集(2800円)を買いに行きました。映画のパンフは何となく買ってしまうけど、展覧会の図録は滅多に買わないモモ母なんですが、近年写真集は何冊か買っています。ドアノーのものは2009年に伊勢丹の「美術館えきKYOTO」で行われた写真展で買っていて、重複して掲載されてるものも多いので買いませんでした。ところが、帰宅して「えき」で買った写真集には載ってない一枚の写真が、また見たくなったのです。それは「芸術家」をテーマにした5階の展示室に飾られていた「ジャン・アルプ」。美しいフォルムを持つ作品の向こうに際立つ彫刻家の横顔を写したポートレートは、構図といいフォーカス具合といい、鳥肌が立つくらい見事でした。わくわくしながら開いた写真集におさめられたそれは、残念ながら会場で見たオリジナルプリントのような明瞭さを欠いていましたが、苦難を乗り越えてきた芸術家の年輪を感じさせます。やっばり入手して良かった。
もうひとつ今回の展覧会で初めて見て好きだったのが「持ち上がるパリ」。と言っても、ただ舗装されたアスファルトを数人ではがしてるだけなんですが、このタイトルが実に素敵。ドアノーのユーモアと優しさがあふれた作品f0119179_453419.jpgです。実はモモ母、10数年前に東京で見たある写真を是非もう一度見たいとずっと思っているんですが、なかなか実現しません。そんなこともあって、好きな写真は手元においておきたくなるのです。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html

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by mmcmp | 2012-02-26 04:06 | 京都でお買い物 | Comments(2)

いのり

f0119179_14353582.jpg11月に行われた「木津川アート」。今年も行けず残念だったんですが、終了して一段落した頃、書家の上田普さんからメールをいただきました。9月の二人展の時に興味を持っていた「いのり」のネックレスの詳細を知らせて下さったのでした。二人展の案内状にも使われていた「いのり」。言霊というのでしょうか、上田さんの想いが繊細な文字を通して伝わるようで、早速送ってもらうことにしました。商品には毛筆の手紙も添えられていて、それがまたうっとりするくらいに美しい。額に入れて飾っておきたいくらいです。箱の「いのり」の文字も作品とはまた違う味わい。美しいものを見ると幸せな気持ちになります。震災から9ケ月経った日曜もこのネックレスを身につけて外出しました。
ところで、最近はアルファベットを書けない大学生もいるという記事をネットで見て、そのことをH教授に話したら、確かに今は筆記体を学校で教えないから書けない学生もいるとのこと。そういえば「アメリカ人も若い子はブロック体をかきますね」と言ったら、「日本人だって草書体は書けないでしょ」とH教授。確かに書けないし、読めない。大人たちも「いまどきの若いもんは・・」などと言ってられません。日本人の多くが草書を理解できなくなったのはいつ頃からなんでしょう?上田さんも失われる文化にならないよう少しでも貢献できればとおっしゃっていましたが、書くのは無理でも、せめて読めるようになりたいです。
http://hiroshiueta.kyo2.jp/
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by mmcmp | 2011-12-12 15:00 | 宅配・お取り寄せ | Trackback | Comments(0)