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「東京原発」鑑賞から連日・・・

f0119179_1771159.jpg先週土曜、のぱら映画会で「東京原発」を観ました。原発が安全なら東京都庁に作れば?という反対派が考えそうなことを2002年に映画に、しかも深刻なドキュメンタリー調でなく役所広司や岸部一徳らによるエンタメ作品に仕上げてるのがスゴイ。こんな映画知らなかったと思ったら、製作から公開まで2年かかり、殆ど宣伝されなかったみたい。設定や説明台詞はかなりリアルで、プルトニウムを運ぶトラックが爆弾マニアにジャックさせるのも全くの絵空事でなく、事故前は普通に輸送車が道路を走ってたんですよね。でも、それは今だから分かることで、当時観ても十分理解できなかったし、ゾッとするエンディングも気づかずスルーしてたと思う。(興味のある方はこちらを)
翌日曜深夜、「お笑い芸人マコVS原発事故」を視聴。これを日テレが放送したことが驚き。2人がドイツに招かれた時、連邦放射線防護庁の人から「年20ミリシーベルトはドイツでは原発作業員の線量限度。帰還基準にするのは小学校に原発を作るのと同じ。本当に日本の国民はそれを受け入れたのか」と言われたとか。日本人は受け入れたんだよなぁ~と思っていたら、月曜小太郎くんのママから借りた冊子に避難者の声が掲載されてました。「帰れる場所に帰れるなら問題ないけれど、帰れない場所に帰すっていう線で国と村はやってるわけだべ」高齢の村民は孫が帰れない様な場所に帰っても山の恵みを口に出来ず、村の行事や日々の暮らしもたちゆかないことを、みんな知ってるけど、自分たちはあと5年か8年。「何十年か何百年後かにひ孫が帰った時に足跡を残しておくことが私らの仕事。まぁ、人生の挑戦だ」。もう安全だと思ってる人たちの声を紹介する報道が多かったから、こうした未来を見据えた覚悟を初めて知りました。そして火曜はこの記事で、1月に反原発活動に参加した埼玉県加須市の職員らが逮捕されたことを知りました。容疑は、一昨年9月に避難指示が解除された楢葉町の視察に訪れた際、レンタカー代を割り勘にしたことが道路運送法違反にあたるというもの。何それ? 「国の政策を傍観しているのは賛成しているのと同じ」という「東京原発」の台詞を思い返しています。
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by mmcmp | 2017-02-08 17:34 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「いのちがいちばん輝く日」

f0119179_1745651.jpg11月3~4日国立京都国際会館で開催された「第36回日本死の臨床研究会」に参加させて頂きました。柏木哲夫、山崎章郎、徳永進ら終末医療の第一人者や各分野で活躍する方達の話が聞ける豪華なプログラム。上野千鶴子さんの特別講演「おひとりさまの最期」は特に興味深いものでした。
4日にはランチョンムービーとして来年劇場公開される「いのちがいちばん輝く日」が先行上映されました。近江八幡市にあるヴォーリズ記念病院のホスピスの様子を描いたドキュメンタリー。ホスピス医長の細井順先生には早朝のラジオ番組でもお世話になりました。長い闘病生活で疲れていた女性のもとに愛犬がお見舞いに来ていました。一般病棟では衛生上の理由からペットの入室は断られるけど、もしモモがいる間にモモ母が入院したら気になって仕方ないし、まして終末期だったら二度と顔が見られないなんて耐えられない。久しぶりの愛犬との再会で笑顔になった女性はその後、趣味のハモニカを吹いて看護師さんに聞かせたり、会話が増えておられました。状態が悪くなった男性の家族に「孫たちも連れてきて、お葬式で集まるのでなく、皆で見送って」と提案する細井先生。いよいよというその時、家族からは自然に「ありがとう!」「仲良くやるから安心して」の言葉が何度も出ていました。3日の歌人で生物学者の永田和宏先生の講演で、死が迫った恩師に感謝の言葉を伝えたいと思ったけれど、面と向かっては言えなかったという話をされてましたが、素直に有難うが言える状況って羨ましいな、この家族はお葬式でもめたりしないなと思いました。
http://inochi-hospice.com/wp/
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by mmcmp | 2012-11-04 17:40 | 観劇・鑑賞 | Trackback | Comments(5)

「ニッポンの嘘~報道写真家福島菊次郎90歳」

f0119179_18502812.jpg「ニッポンの嘘」の上映が京都シネマで始まりました。戦後日本を撮り続けた反骨の報道カメラマン福島菊次郎さんは、モモ母が担当するラジオに出ていただいた方の中でも特に印象に残る1人。映画は福島さんの生き様を彼の写真と共に描いています。写真が語りかけるものって本当に大きい。海外旅行を楽しむ人々で賑わう成田空港になった土地で、かつて農民達と機動隊が死闘を繰り広げたこと、妻を亡くし、6人の子供を抱えて自らも原爆症で苦しみ「仇を取ってくれ」と言った男性がいたこと、広島の広々とした緑地帯にかつて原爆スラムと呼ばれる生活保護家庭のバラックが並んでいたこと。写真家が思いを込めて撮ったからこそ今の私たちもリアルにそうした事実を知ることができます。原爆スラムは「ヒロシマの恥部」といわれ、撤去されたけれど、本当の恥部はそこに暮らしていた誠実な人々ではなく、彼らを差別した平和都市ヒロシマだと福島さんは言います。
自衛隊や兵器産業内部の撮影禁止場所は背中や腰にカメラを当てて隠し撮り。手が覚えているからファインダーを見なくても被写体にフォーカスされた写真が撮れるのだとか。昨年9月には福島県南相馬市で瓦礫の山にカメラを向ける福島さん。その姿はイケメン俳優よりカッコいい!ヒルゲートでの父娘展でお会いして5年、胃の大半を切除して痩せた老カメラマンは精力的に仕事をしていたんだなと、のほほんと暮らしていたモモ母は恥ずかしい思いです。モモ母が出来るのは伝えること。この手の映画に興味がない方も予告編だけでも見て欲しいです。年金も子供からの援助も拒否して愛犬ロクと暮らす福島さん。ロクは11歳だそうで、91歳の福島さんは勿論、ロクも長生きして福島さんの傍にいて欲しいです。
http://bitters.co.jp/nipponnouso/
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by mmcmp | 2012-10-24 20:29 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)