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母に謝りたい・・

f0119179_22413477.jpg日曜は母の日、月曜は葵祭でした。母には宇治に住んでた頃の話をよく聞きました。夏は松脂取りをして遊んだこと、真夜中に暗闇の中で行われる縣祭のこと、御真影を納めた奉安殿の前は最敬礼をして通ること、先生のいない所では教育勅語を「朕惟ふに」と言いながら犬がチンチンするポーズ等をして遊んだこと。下校中に空襲警報のサイレンが鳴り、茶畑に身を潜める上空を航空機が轟音と共に通り過ぎて行ったこと。深夜の空襲警報でおばあちゃん(モモ母の曾祖母)が「もう嫌や、死んでも良いからここにいる」と防空壕への避難を拒否したら、おばさんが「そんなこと言うて、人に聞かれたらどうするの!」と叱ったこと。母の幼い日の記憶は、そのままリアリティを持ってモモ母に受け継がれました。
でも、やがて被害者としての戦争観だけでなく加害の視点も必要だと考える様になり、何故止められなかったのかと議論したこともありました。母は「どうすることも出来なかった」と言うけれど、夫を戦地に送り出してしまった自分は戦争に加担した「加害の女」と岡部伊都子さんが言った様に、当時の国民にも責任があると思うと話したのでした。母が亡くなってから20年以上経ち、大政翼賛化が進むメディアと政権の横暴さが目に余る今の状況を見ると、母の子供の頃ってこういうことだったのかと実感する日々。ゴメン、敗戦時まだ小学生だった母にも責任があるというのは酷だったよね、と思う今日この頃です。日中戦争で中止になった1940年の東京五輪と今が似ていると言われ、先週も金平さんが言及したとか。こっちの対比表もあるし、日本人はいよいよ同じ道を歩みそうです。ただ、かつて作家たちは筆を折ったけれど、中沢けいさんや平野啓一郎さん、松井計さんらがつぶやきつづけ、安彦良和さんらアーティスト達も声をあげてるのが救い。歴史に学ぶなら、言論人、表現人は声をあげるのをやめてはいけないと思うのです。
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by mmcmp | 2017-05-15 23:40 | 雑感 | Comments(0)