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「その人、女優?」

「その人、女優?」_f0119179_2505599.jpg2日目は中野に新しく出来た「テアトルBONBON」で劇団東京ヴォードヴィルショーのこけら落とし特別公演「その人、女優?」を観ました。5年前に下北沢の「スズナリ」で上演された作品の再演で、中島淳彦がヴォードヴィルに初めて書いた芝居。中島淳彦って誰?・・・という状態で観た初演の面白さはかなりのインパクトで、ヴォードヴィルの新たな歴史が始まったような嬉しさを抱いて小屋を後にしたのでした。
「テアトルBONBON」は小さいけれど観やすく、こんな劇場が京都にも欲しい。芝居は脚本家である夫の台本を隠し持って油津の連れ込み宿へやってきた女優・片桐沙代子と、彼女を追ってきた夫や事務所社長、劇場プロデューサー、後輩の若手女優と沙代子に気がある俳優、その母である宿の女主人、地元の人達が繰り広げる喜劇。沙代子役のあめくみちこは今回も熱演。後輩・天野千里役は奈良崎まどかが演じてましたが、ぴったりハマッてました。かつて演劇をやっていて、今は地元で小料理屋の女将をしている星野加寿子役の市瀬理都子が、突然長い髪をおろしてアングラ芝居を始める場面は、何度観てもおかしくて大好き。東京とのやりとりは公衆電話、台本は原稿用紙に手書き、一昔前はそれが当たり前でしたよね。そんな昭和の温かい芝居を書く中島さんはヴォードヴィルのテイストにとっても合っていると思います。ただ、スズナリの初演を観ているので、真新しい劇場よりも、スズナリの方が一体感があったし、セットも前の方が好き。初演は本当に秀逸だったと改めて思います。でも初演を観てない人には是非この機会に観て欲しいし、劇団には今後も再演して欲しい。そうそう、大活躍する女主人役の山本ふじこのラストの笑顔がとっても素敵です。
http://www.vaudeville-show.com/
by mmcmp | 2009-10-11 03:44 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)
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