「午後の曳航」

f0119179_2248210.jpg首都圏の大雪に草津白根山の3000年ぶりの噴火。自然のスゴさを思い知らされますね。明日の京都は最高気温2度だって。思いやられます。
さて昨年ですが、三島由紀夫の「午後の曳航」を読みました。三島って10代の頃に「潮騒」を読んだような、漫画だけだったような・・・という今まで殆ど未読の作家だったけど、すっごいハマって楽しかった。久々に「本物の純文学」を読んだ気がする。マドロス演歌が流れてくる様な世俗的な設定を装いながら、格調高く完成度の高い文章。子供たちに潜む未熟さ故の残酷性を読む者に緊張を強いる流れで突きつけていく見事な構成。こういう作品を書く作家って今でいうと誰になるのかな? いないかも。 「現在のベストセラー本は『離乳食』と林修先生が言ったのも納得です。船乗りの竜二に憧れていた登にとって、母との結婚によって世俗的な陸の生活に馴染んでいく竜二は許しがたく、文庫本の裏表紙には「自分達の未来の姿を死刑に処すことで大人の世界に反撃する」と書かれています。昭和38年頃の横浜のエキゾチックさが、作品世界をより魅惑的なものにしていました。幼い頃に親に連れられて歩いた横浜って、まだこんな感じが残っていたなぁ・・・と。
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by mmcmp | 2018-01-23 23:47 | カフェ読書 | Comments(0)
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