国会で統計不正について意見陳述をした明石順平弁護士の著書「データが語る日本財政の未来」。経済の知識がなくても大丈夫というので読んでみました。モモ母は理解が不十分だけど、知らなかっただけで日本の財政は昔からデタラメだったんだなというのは、よく分かりました。「国の歳出は公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない」、つまり毎年入る税金の範囲内でお金を使うように財政法で決められてるのに、特例法を作って借金して、その金額が一番多かったり、60年償還ルールで返済を先延ばししたり、ズルを平気で続けてるんですね。
そこにアベノミクスで無茶をやって、算出方法を変えて失敗を隠そうとしたワケですが、国民は騙せても国際的な信用はなくすよね。かつて高橋是清も似たような財政政策をし、経済回復したところで緊縮財政にしようとしたら軍部が反発して高橋は殺され、やがて戦争に突入、戦後の極端なインフレで借金を大幅減額したのでした。
ワタミの創業者が「金融政策の出口戦略を党部会で取り上げようとしたが官邸の意向で断念した」と言ってたけど、もう誰も止められないんでしょうか。以前、
麻生さんが借金をチャラにする方法のひとつが
戦争ですと言ってたのって、ホントにそうしたいのかもねとこの本を読んで改めて思う。100年後に日本があるとしたら(ないかもねと最近思うように)借金をなくして、いつか健全な財政にして再出発するんだと思う。それが30年後なのか10年後なのか、半年後なのか。東京五輪後にハイパーインフレが来るという人も多いから、借金をチャラにするプロセスとして今の日本人は人生のどこかでとんでもない破綻に遭遇することになるんだな、それを見ずに人生を終わりそうな親世代がちょっと羨ましくなりました。
(明石さんによるダイジェストは必読
http://blog.monoshirin.com/entry/2019/01/07/195229)