寺町の「ギャラリーヒルゲート」で16日(日)まで行なわれている「福島菊次郎・川﨑紀子父娘展」に行きました(うかがったのは前日の搬入日ですが・・・)。現在86歳の福島さんは被爆者や三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、自衛隊、公害問題などをテーマに戦後ジャーナリズムの第一線で活躍、「伝説の報道写真家」とも呼ばれる人物。6月の明治大学での「遺言」講演会「戦争が始まる」は、東京では大きく報道されたそうです。一貫して反権力の姿勢を貫き、「写真で見る戦争責任展」会場に実弾が打ち込まれたり、暴漢に襲われたり、さらには放火で自宅が全焼。娘の紀子さんが必死にネガを持ち出し、ネガだけが残ったという逸話も。
今回の展覧会は福島さんの「戦争が始まる」シリーズからの写真と、2人の彫金が展示されています。山口で愛犬と暮らす福島さんと千葉に住む紀子さんは、2年に一度京都で行なわれるこの企画展で再会されるとか。なんて素敵!会期前半は福島さんも京都におられるので、作品もさることながら伝説のジャーナリストに会える貴重な機会。「ヒロシマこそ日本の戦後を誤らせた元凶」など飄々とした風貌から出る言葉は鋭く、現場を見てこ
られた方ならではの説得力があります。企画された「ギャラリーヒルゲート」の人見さんに感謝です!
★ギャラリーヒルゲート
寺町三条上る
075-231-3702
http://www.hillgate.jp/