今年もおせちは出町の「
矢尾門」さんでお願いしつつ、家でいもぼう、たたきごぼう、栗きんとん等を作りました。よく「自分で作るなんて偉いね」などと言われるけど、単に自分が食べたいだけ。家庭でおせちを作る家には、どこにもその家の味があると思うのですが、うちのもかなり独特なので、よそで買えない。なので作るしかないんです。
棒だらと小芋を炊く「いもぼう」は京都ではお馴染み。でも市販のものは濃口醤油を使ったものが多く、薄口で炊いたものを長年食べてきた者はどうも食べる気がしません。逆に小芋をかなり薄味で炊いたり、柚子を添えたものがあって、それもまたちょっと違うんです。栗きんとんは昨年も書いたけど、和菓子のきんとんみたいに仕上げるので、ペースト状でむちゃくちゃ甘い市販のものは食べられません。今年も
「山本屋」の里むすめを買って作りました。栗きんとんというのは元々は関東のものなのか、母は作ってなくて、モモ母が学生時代に料理本を見ながら作るように。瓶詰の栗の
甘露煮を使い、そのシロップで甘さを出すんですが、どうも芋の量が多すぎたようでシロップが足りず、本に掲載されてる写真のようなペーストになりませんでした。つまり失敗したワケです。でもこれが美味しくて今も我が家の味として定着しています。