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カテゴリ:観劇・鑑賞( 178 )

「墨韻生動」上田普書作品展

f0119179_231068.jpg与党の拒否で予算委員会が3月以降一度も行われないまま国会が会期末を迎えました。山積する問題を議論することから逃げ続けて来たのに改憲については「議論すら行われないという姿勢でよいのか」だって。おまゆう過ぎて、ギャグかと思いました。
さて、月曜に30日まで白沙村荘 橋本関雪記念館で行われている書家の上田晋さんの作品展に出かけました。京都では6年ぶりの個展だそうですが、モモ母は2012年の大阪以来7年ぶりです。受付で入館料1300円を払ってまずは庭園へ。新緑が美しく、鳥の声が聞こえたり、池は蓮が咲いて散策者を目と耳で楽しませてくれます。池には上田さんの大きな作品も。何て書いてあるのかよくわからなかったんですが、橋本関雪が書いた漢詩を臨書したもののようです。茅葺きの如舫亭の床の間にも掛け軸の作品があり、いずれも周りの風景と見事に融合していて素敵。存古楼という関雪が画室として使用していた建物内にも大きな作品が展示され、周囲から立って眺めるのが面白かった。石仏や羅漢を配した庭を巡って美術館へ。1階は関雪で2階が上田さんの作品が展示されていました。立体的な作品や抽象画のような「間」のシリーズなど、進化する上田さんの世界を堪能しました。うちの玄関にも飾っているf0119179_0235532.jpgつなぐ」もあって嬉しかった。白沙村荘という伝統的な環境と上田さんの現代的な書が創り出す空間、橋本・上田両氏の美意識に魅了される楽しいひとときでした。
http://www.uetahiroshi.com/index.html

by mmcmp | 2019-06-26 23:58 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「没後40年 バーナード・リーチ展」

f0119179_23214482.jpg国民の年金を株に投資して3ヶ月に14兆8千億円の損失を出した安倍政権が、年金だけでは老後の生活は賄えないから退職後までに自分で2000万円用意しろと言い出しました。3割以上の世帯が貯蓄ゼロ、4割が非正規労働という国を作っておいて、何という言い草でしょうか。安倍さん支持者はDV被害者が加害者を愛するのに似てるとよく言われますが、支持しない人まで巻き込むのは辞めて頂きたい。
さて、9日までアサヒビール大山崎山荘美術館で行われている「没後40年バーナード・リーチ展 山本為三郎コレクションより」を観に行きました。ペリカンやグリフィンなどを描いた大皿をはじめ様々な陶芸作品や図案、約100点が並び、見ごたえがありました。何より大正期に建築された大山崎山荘の美しい意匠と共に見られたのが素晴らしかった。大山崎山荘は老朽化し、一時は壊して大規模マンションを建てる話も出たそうですが、住民運動によって守られたのだとか。よくぞ守ってくださったと思いながら、ふと、壊されてしまった「カフェsala」のことを思い出しました。作品のためのf0119179_0272791.jpg下絵や図案などを描いた長い画巻の中に可愛いフクロウが描かれていて、思わず笑顔に。滋賀で見たバーナード・リーチ展も良かったけれど、また違う楽しみ方が出来ました。
https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/41057/
by mmcmp | 2019-06-05 23:56 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「小森文雄 水墨画展」

f0119179_23355092.jpg堀川北大路近くの町家ギャラリーカフェ龍で28日まで行われている小森文雄水墨画展」を観に行きました。街で遭遇したり、「コラソン」などで作品を拝見する機会はあるけれど、個展に伺うのは2012年の「be京都」以来かも。わかりづらい場所にも関わらず、大勢の小森ファンで賑わっていました。
2012年の記事を見返していて、今回の個展とほぼ同じ感想を書いていたことに自分でも驚くのですが、同じ水墨画家でもアグレッシブな印象の王石明さんと対照的に石仏やレンゲなどを描いて穏やかな作品が多かった小森さんが近年は随分とアバンギャルドな作風に。「沼」はモノトーンの世界ながら研ぎ澄まされた筆使いが抽象画のようだし、「黒大根」は土がついたような質感が伝わるようだし。f0119179_031877.jpg中でも「ひのな」はこんなオシャレな日野菜は初めて見たと思うくらい洗練されていて素敵。どれも短い時間に描き上げたものだそうで、長い時間かけた労作が評価されることへのアンチテーゼ的な意味合いもありそうです。でも、短時間で完成度の高いものを描き上げるには長く研鑽を積んで来たからこそ。27日には15時から小森さんのライブペインティングパーフォーマンスもあるようです。
http://machiya-gallery-ryu.com/
by mmcmp | 2019-04-26 23:57 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「マイ・ブックショップ」

f0119179_2385135.jpg26日まで京都シネマで上映されている「マイ・ブックショップ」を観ました。本好きにはたまらない映画とのふれこみ。本好きというよりアメリカの「リツォーリ」みたいな西洋の美しい書店が大好きなモモ母、川村さんの映画案内を見て興味を持ちました。1959年書店が1軒もないイギリスの海沿いの町で書店を開業した女性の物語。戦争で亡くなった夫との夢を実現したものの、田舎町での女性の開業を快く思わない住民の反応は冷ややか。地元有力者の夫人は露骨な嫌がらせ。40年引きこもっている読書好きの老紳士と心を通わせるも・・・というお話。
山積みの本のアップに「人は本を読むことでその物語の住人になれる」というナレーション。良い雰囲気で始まってワクワクしたのに、執拗なハラスメントが続いてなんだかなぁという感じ。川村さんは「保守と進歩的なリベラルとの対立と見ることも出来る」と書いておられましたが、モモ母は寧ろ知性と反知性の対立と見ました。本屋が一軒もない町という設定で描かれる人たちは、綺麗なドレスを見にまとったお金持ちのマダムでもやることはゲスいし、品位と思いやりのある紳士として描かれる町で唯一の読書家は住民から変人扱い。モモ母が子供の頃、徒歩圏内には5軒の本屋と1軒の古本屋があったのに、そのうち4軒の本屋がなくなりました。菅野さんが大阪の古本屋がどんどんなくなることの危機感を呟いておられましたが、ネット通販の時代になっても本屋や図書館、今ならブックカフェなどが身近にあることで育まれるものは大きいと改めて思います。松井計さんのつぶやきに激しく同意。ついでに「芸術大学の存在意義は『平和のため』」という松尾貴史さんにも同意です。
http://mybookshop.jp/
by mmcmp | 2019-04-25 23:37 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「WILLY RONIS展」

f0119179_234028.jpg何必館で11日から始まった「ウイリーロニス展~没後10年・ロニスの愛したパリ」を観ました。ロベール・ドアノーやエリオット・アーウィットと並んで何必館で頻繁に観ている印象のあるロニス展ですが、前回は2010年11月。もう8年以上前でした。チラシに使われている「セーヴル・バビロン交差点、パリ」や「シトロエン組合のストライキ指導者」などの作品に再会したような懐かしい気持ち。「捕虜の生還」などは初めて見るような新鮮な感動がありました。
バゲットを持つ少年を捉えて走る「小さなパリジャン」は一瞬、ドアノーの作品だったかと思ったりもするのですが、比較的最近ドアノー展を観たこともあって、両者の違いも感じました。ロニスはドアノーより現代的な印象を受けます。撮影は1955年だったりするのに、もっと最近に撮られたような感じ。梶川館長の解説にもありましたが、逆光で撮られた作品が多く、桟橋を歩く少女の姿を影絵のように浮かび上がらせた「ホンダメンタ・ヌォーヴェ、ヴェニス」やバーに入ろうとする男女を写した「マルセイユ」などは顔が判別出来ない故の永遠性が見事。窓や扉越しに撮られた作品も多く、窓に施されたアラベスク模様や扉の木枠といった街角の造形が画面に効果的に入り込むことで、そこに暮らす人たちを叙情的に浮かび上がらせているのも素敵です。「バスティーユの恋人」の傍に富本憲吉の白磁壺が置かれていたりする何必館ならではの展示も面白い。5階光庭の青もみじも綺麗でした。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
by mmcmp | 2019-04-12 23:57 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「グリーンブック」

f0119179_23242584.jpgMOVIX京都で上映中の「グリーンブック」を観ました。川村輝夫さんと東京で会ったHさんという映画通の2人が揃って高評価だったので、是非観たいと思っていました。1962年ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるイタリア系のトニーは、南部への演奏ツアーを計画しているアフリカ系ピアニストのドンシャーリーの運転手として働くことに。タイトルのグリーンブックは1936年から1966年まで毎年出版された黒人が利用可能なホテルや食事が出来る施設を記したガイドブックのこと。そんなガイドブックがあったんですね。物語も実話を元に作られています。
差別の色濃い南部の各地で不当な差別を受けるシャーリー。社会的なテーマを扱っているものの素敵な音楽とコメディタッチの演出で、育った環境も性格も異なる2人が友情を深めていくロードムービーに仕上げているのが魅力的。ドンはクラシックとジャズの中間のような演奏をするんですが、クラシックを学んだ彼がそうした演奏をするのも白人に受け入れてもらうためだったんですね。家族の結びつきが強いイタリア系らしいイブのパーティ。トニーの妻がチャーミングで最後の台詞にジーンと来ました。クリスマスシーズンのニューヨークにまた行ってみたくなりました。ちなみに終了後、アトリエのような店舗として先月オープンしたBALのスタバに行ってみましたが、印象としては普通のスタバでした・・・。
https://gaga.ne.jp/greenbook/index.html
by mmcmp | 2019-04-03 23:23 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「世紀末ウィーンのグラフィック」

f0119179_23421214.jpg風強18話「そして朝」、エンディングの絵も少し替わっていよいよ箱根本番。クリスマス、大晦日から元日、ニラの遠吠えまでのダイジェストは愛おしくて何度も見返してしまいます。今年はお正月に箱根駅伝見といて良かった。リアルな再現に胸が踊ります。
さて、24日まで岡崎の国立京都近代美術館で行われた「世紀末ウィーンのグラフィック~デザインそして生活の刷新にむけて」を観ました。最終日の24日は天皇陛下御在位30年を記念して入場無料。写真撮影もOKというお得な企画でした。近美が2015年に収蔵した世紀末ウィーンのグラフィック作品コレクション。世紀末のウイーンでは新しい芸術が模索され、特に印刷技術の発達や雑誌メディアの隆盛を背景にして重要な役割を担ったのがグラフィックの分野。蔵書票や図案集など、新たな芸術を生み出そうとするパワーを感じさせる作品群はとても魅力的でした。やはり本には電子書籍にないアート性がありますね。ウイーンのグラフィックをこれまであまf0119179_030143.jpgり意識したことがなかったけれど、父が所蔵していた洋書の装丁や子供時代の絵本の挿絵を思い出させます。小林かいちなど日本の作家も影響を受けてそう。4月からは目黒区美術館に巡回するそうです。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2018/429.html
by mmcmp | 2019-02-24 23:57 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「BACK IN TIME 蓄音機展」

f0119179_23422214.jpg「豊中市立市民ギャラリー」で17日まで開催されている「BACK IN TIME 蓄音機展~時代を超えて生きる音楽~蓄音機が蘇らせる100年前の音」に行きました。貴重な蓄音機が多数展示されるだけでなく、実際にSPレコードを鳴らして蓄音機時代の音色や歌声を聴く演奏会も行われています。12日14時からは音楽評論家で数多くのSPレコードを所有する川村輝夫さんが、自らのコレクションの中から選曲したビング・クロスビーのレコードを解説付きで聴くことが出来ました。
ジュディ・ガーランドや息子とデュエットしたもの、ミルスブラザーズとの共演、「ダイナ」や「ビューティフルドリーマー」「枯葉」「ブルーハワイ」などシャンソン、ハワイアンまで幅広い選曲。甘い声に深く温かみがあって、「ハッピーバースデー」はまるで彼が間近にいて祝福しているようだし、耳馴染みのあるアンドリューシスターズとの「ジングルベル」も蓄音機で聴く方が断然素敵。音だけなのにモノクロ映画を見ているようで、演奏が終わる度に拍手したくなるほど。音の美しさは蓄音機の性能にもよるようで使用されたビクトローラ・クレデンザは蓄音機の黄金時代を気づいた完成度の高いものだそう。アンプも音量調節ボタンもないのに、やわらかく見事な音を奏でます。美しい彫刻がされ、レコードの収納スペースもあって調度品としても素敵です。天板にレコードが回転する様子が映る様にもうっとり。細い鉄の針(竹やサボテンの棘が使われることもあるようです)によって蘇った自分とは無関係の遠い昔の人の声を平成の終わりに間近に聴く不思議。耳が幸福なひとときでした。
by mmcmp | 2019-02-12 23:57 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)

「風が強く吹いている」アニメの話☆彡

f0119179_23331593.jpg最近何度も書いてる「風強」のアニメの話を独立した記事にしたいと思います。1クールかけて群像劇として丁寧に描いて来ての今週14話はホントに秀逸。箱根駅伝出場には予選会までに公認記録を出す必要があり、その最後の記録会。原作よりかなり遅いタイム設定だった漫画オタクの王子の挑戦を仲間が見守り、ハイジの震える口元、涙で視界がぼやけるラストからのエンディング「道」は、マジで泣かせます。ムサのお風呂のエピソードは原作ファンには嬉しい。ここで持って来たか、という感じ。数々の伏線も見事で、日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞経験のある喜安浩平さんのシリーズ構成と脚本が光ります。
演出の見事さは言うまでもなく、モモ母がすごいと思うのは、まず音響。例えば1話でハイジがアオタケの住民に駅伝に出ようと宣言する場面で、看板を机にドン!と置いて食器が動く音がする。モモ母もラジオでSEつけてたけど、自分なら「ドン」はつけても食器の音まで考えないだろうなあと思う。2クール目のオープニングでは、ニコちゃんがチュッパチャップスを口から出す音まで入ってて可愛い。声優もハイジ役の豊永利行が素晴らしい。声優たちは呼吸を学ぶために陸上選手と一緒に走ったというし、収録では動かず激しい息遣いをするので過呼吸になったりするとか。作画もすごくて、2人の主人公カケルとハイジでは走法を描き分けたり、服が頻繁に変わったり、背景が細部までリアルで、換気扇や掛時計がちゃんと動いていたり。アドリブに合わせて流れ星を追加したり?? 林ゆうきの音楽も素敵。最終回のアフレコが終わったそうで、新潮社と三浦しをんから届いたというニラの焼菓子が超可愛い。スタッフが原作を大事にしていて良いものを作ろうという熱量が伝わってきます。豊永さん、原作を読んで号泣したから、ちゃんと演じられるか大変と言ってたけど、どんな収録だったんでしょうか、すごい期待してます。タイムラインに上がるtweet数も増えて、益々盛り上がること間違いなし。楽しみです。
http://kazetsuyo-anime.com/
by mmcmp | 2019-01-25 00:45 | 観劇・鑑賞 | Comments(2)

「民衆の敵」

f0119179_1134156.jpg30日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演されている「民衆の敵」を観ました。11000円という値段にちょっと迷ったものの、「るつぼ」と同じジョナサン・マンビィ演出なので行くことに。群衆を使った洗練された幕開けは「るつぼ」に通じるものがありました。堤真一はこういう作品が合ってると思う。安蘭けいに段田安則、木場勝己、そして初めて観る谷原章介も。谷原さんは舞台はイマイチと聞いてたけど、よく通る声は耳に心地いいし、役どころもピッタリで好演でした。
港町で発見された温泉の水質が工場からの廃液で汚染されている事実を突き止めたトマスが兄で市長のぺテルに改善を進言するも、市長は事実を隠蔽。事実を知った新聞記者たちは最初はトマスの味方をしていたのに、工事の莫大な費用が市民の税金から賄われると知った途端、態度を翻し、トマスは町の人たちから「民衆の敵」と呼ばれることに。1882年に書かれたとは思えないイブセンの戯曲。「世界一強い人間は、なにがあっても一人で立っている人間だ」というトマスの最後の台詞が印象的だけど、長い演説は今ひとつ響かないし、では実際に一人で立っている人がどれだけいるのか。パンフで堤さんは「自分の頭で考え、判断しているのか、今の日本に生きる僕らにとって他人事と思えないテーマ」「自分の意思を持たないひとかたまりの“民衆”になっていないか」。谷原さんは「僕は“正義”という言葉には懐疑的かな。正義って異なる“正義”を持つ人を、犠牲にして成り立っていることもあるから」と。今回のバンフ、中身が濃くて買って良かったです。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/18_people/
by mmcmp | 2018-12-29 02:24 | 観劇・鑑賞 | Comments(0)