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思いを行動に

f0119179_2323322.jpg昭和20年8月15日の終戦から70年。モモ母が担当するラジオ番組では95歳の俳人・金子兜太さんに話を聞きました。トラック島での捕虜経験がある金子さん、澤地さんの求めに応じて「アベ政治を許さない」のプラカードを書いたことを、思いを行動に表せて良かったとおっしゃっていました。数年前に比べて戦争体験を語れるゲストの人選がどんどん難しくなっている現実に、70年という歳月の長さを痛感します。それでも、赤紙が来た為に婚約を解消し、徴兵を拒否して自ら命を絶った息子を友人が葬った翌日に玉音放送が流れ、彼女の息子の死は一体何だったのかと絶望したという話を祖母から毎年繰り返し聞かされた経験を恩師M先生が披露。子や孫に具体的な出来事を語り続けることで、戦争の記憶は継承されていきます。
「おわび」等の文言を入れただけで行動との一貫性がない安倍さんの談話と、「深い反省」に言及された天皇の言葉の重みの違いは歴然。「謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という安倍さんの主張はもっともらしく聞こえるけど、それは実は戦争を良く知らない人が多いからだとモモ母は思う。昭和天皇の戦争責任の有無はともかく、幼かった今の天皇に責任はないはずだけど、自ら慰霊の旅を続けられる姿に、一貫した強い信念を感じる訳ですが、その原点は疎開先から帰って見た廃墟と化した東京の光景だったと聞きます。今の私達に求められるのは、実際に謝罪の言葉を口にし続けるかどうかではなく、戦争で何があったかを知ること。知れば謝罪を求める人達の心情を理解し、彼らと共に国際社会でどんな未来を作るべきか、その方向が判るはず。それは安保法制じゃないよね。身近に戦争経験者がおられたら、「いつ、どうやって戦争が始まったの?」と聞いてみて下さい。きっと「いつの間にか始まっていた」と言う方が多いと思います。戦争の準備は国民が知らない間に始めるもの。今、あの頃と似ていると経験者の多くが感じている様です。
by mmcmp | 2015-08-16 00:21 | 雑感 | Comments(0)

生の声を聴く

f0119179_085132.jpg15日は終戦記念日。モモ母が担当する週末のラジオ番組では、この夏は原爆ドームを23年間描き続けている被爆男性、高齢化で解散を余儀なくされたインパール作戦生還者による戦友会の元事務局長、当時の中曽根首相の靖国公式参拝に反対して誕生した平和遺族会の会員に話を聞きました。いずれも体験者は80代、遺族も60代後半と高齢で、こうした人たちの声を生で聴けるのもあと数年、その切迫感を、今年は特に感じます。
モモ母が特に印象に残っているのは、同じ番組に数年前に出ていただいた詩人のIさん。温和な人柄のIさんは、実は中国人捕虜を銃剣で刺殺した経験を持っておられます。戦争の悲惨さというと、過酷な生活を強いられたことが前面に出がちですが、戦争の真の恐ろしさは、ごく普通の人々を被害者にも加害者にもすること。Iさんは、戦争にはある種の魅惑や快楽といった要素もつきまとうと指摘されます。それを知るからこそ、彼は強い反戦論者なのです。こうした実態を語る人々がやがて亡くなり、知らない世代がわかりやすい悲惨さだけに目を向けて戦争を取り上げたのでは、その本質を見誤る危険があると思います。最近の動きは、戦前ととてもよく似ていると、多くの戦争を知る世代が危惧しています。生の声を聴く時間が残り僅かとなっている今、加害体験を持つ方に一人でも多く、語っていただきたいと思っています。
by mmcmp | 2007-08-16 01:03 | 雑感 | Comments(3)